19日(日)は東京競馬場で、いよいよ秋のマイル王者決定戦「マイルチャンピオンシップ」が開催されます。CMではジャパンカップのCMが流れ、街もジャパンカップの垂れ幕が飾られるなど、お決まりの広告が出始めました。マイルチャンピオンズカップップを通り越して早くもジャパンカップの宣伝に力を入れ始めているJRAですが、今年のマイルCSも骨のあるメンバーが揃っており、見どころの多い面白い一戦となりそうです。主戦騎手による怪我とおさわがせで今回はムーア騎手とコンビを組むことになったエアスピネルに、今秋はまだ大人しいルメール騎手とベテランマイラーのイスラボニータ、来日してすでに重賞を2勝しているC.デムーロ騎手は兄デムーロお墨付きのレッドファルクスで参戦。人馬ともに好メンバーが揃った印象があります。
そんな好メンバーが揃った中で今回本命視させていただくのはエアスピネルです。個人的には主戦の武豊騎手で望んでもらいたかったところではあったのですが、乗り替わりで評価を落とすほど馬は弱くないと判断し、本命視させていただきました。大きな割引材料もありませんし、ペースはスローでもハイでも最後はしっかりとキレる脚を出してくれます。週末は土曜日が雨の予報となっておりますが、雨で不良馬場開催となった前走の富士Sでも勝ちきってますし、タフな馬場をこなせる強みがあります。少々前向きな気性があるエアスピネルですが、気性の難しいあのモーリスをマイルCSでも御して優勝した経験があるムーア騎手なら、しっかりと折り合ってくれるのではないでしょうか。
次に、対抗で選んだのはレッドファルクスです。こちらの馬も主戦騎手からの乗り替わりとなりますが、兄のミルコ騎手から弟のクリスチャン騎手へ兄弟間での乗り替わりとなります。兄弟だから大丈夫というわけではなく、G1・2勝という実績からも、やはりこの馬も能力の高さを評価しなくてはいけない一頭です。スプリンターズS連覇という実績からも、距離が一番の懸念ですが、スピードの持続力もありますし、レベルの高かった安田記念でも3着に入着しており、マイルの適性も高いレベルにあると言って良いのではないでしょうか。
次に、クルーガーを単穴に選びました。骨折で約1年の長期休養を余儀なくされておりましたが、今年の春のマイラーズCで復帰し(10着)、秋は富士Sで3着に好走。復帰戦こそ10着に敗れましたが、秋初戦の富士Sでは直線で後方から脚を伸ばしイスラボニータとの差を半馬身まで詰め、完全復活を感じさせるような鋭い末脚を見せてくれました。昨年のマイラーズCを勝った際も直線で最内の狭いところを突いてきましたし、富士Sでも直線序盤でしっかりと捌いて抜け出しており、器用に動くことができる馬です。京都は「2-1-1-1」と相性もよく、復調気配の今ならチャンスはありそうです。
最後に、連下に選んだのはマルターズアポジーです。今回の展開の鍵を握る逃げ馬ですが、おそらくメンバーの中でこの馬のテンの速さに敵う馬はいないでしょうし、4枠8番という真ん中目の枠なら、ハナを取り切れる可能性は高いでしょう。前走のオータムHでは58kgを背負って4着に善戦し、2走前の関屋記念では完全にペースをコントロールし自分の競馬に持ち込んで優勝。夏を使われているので疲れは心配ですが、近2戦の内容はとくに良いので、今回も気持ちよく行ければ。
以上、マイルチャンピオンシップの予想でした。ということで、本命はエアスピネル、対抗はレッドファルクス、単穴にクルーガー、連下にマルターズアポジーという予想で勝負をしたいと思います。それでは、皆さんの馬券のご健闘を祈ります!