阪神ジュベナイルフィリーズの前哨戦「アルテミスステークス」へ向けて各馬が最終追い切りを終えてきました。今回は追い切り映像やタイム、1週前の内容などから総合的に好調馬を判断し、とくに評価が高かった馬を3頭ピックアップしました。
リバティアイランド(牝2、中内田充厩舎)
10/26(水)栗東・CW(良)6F84.1-5F68.4-4F53.0-3F37.6-1F11.3(馬なり)
川田将雅騎手を背に栗東CWコースで3頭併せ。前に1頭、後ろに1頭置いて真ん中から進めると、直線序盤で突き放しにかかり、内の1頭を大きく千切り、外を強めに追われたもう1頭の僚馬グランディアと最後まで競って併入に持ち込みました。序盤で交わして最後は追いつかれる形にはなりましたが、まだ余裕はありましたし、仕掛けずともスッと加速していくあたりはセンスの高さを感じます。ラスト2Fは11秒5-11秒3の好ラップをマークしており、新馬戦で見せた鋭い加速の片鱗が追い切りでも見られました。1週前も川田騎手がまたがり、CWコースで6F83.9-1F11.3で併走馬に先着しており、ここまで順調そのもの。前走同様の高パフォーマンスが期待できそうです。
デインバランス(牝2、杉山晴紀厩舎)
10/26(水)栗東・坂路(良)4F56.5-3F39.7-2F25.7-1F12.6(馬なり)
栗東坂路で単走。馬場の真ん中をリズムの良いフットワークで駆け上がり、ラスト1Fは馬なりのまま12.6をマークしゴール。混雑した時間帯でしたが、序盤は泰然と自分の走りに集中できており、軸もほとんどブレずに力をロスなく推進力に変換できているような走りでした。1週前はCWコースで3頭併せを行い、6F82.0-1F11.5の好時計をマークし、2頭にそれぞれ半馬身先着。先着したうちの1頭は先週の菊花賞・3着のジャスティンパレスだった点も高く評価したい点です。前走時の追い切りよりも着実に動きが良くなっており、良化をしっかり感じ取れる追い切り内容でした。新馬戦は「遊びを残した仕上げ」と陣営からコメントが出ていましたが、十分な上積みが見込めるここは好仕上がりで臨めそうです。
ディナトセレーネ(牝2、尾関知人厩舎)
10/26(水)美浦・南W(良)6F84.4-5F67.4-4F52.8-3F38.3-1F11.9(馬なり)
美浦の南Wで3頭併せ。3頭併せの真ん中で折り合いながら進め、直線は序盤で一気に前へ出てラスト1Fは11.9の脚で駆け上がり2頭と併入しました。先着は出来ませんでしたが、両側から挟まれても落ち着いた競馬が出来ており、早めに手前を替えて直線序盤で半馬身ほど前へ出ていった積極性も評価したいところです。反応と手応えの良さが目立つ追い切り内容で、前走後も放牧からすぐに帰厩しここを目指してきたのは、状態面の良さが目立っていたからという理由もありそうです。相手が一気に強くなり力試しの側面もありますが、状態に関してはほぼ仕上がっていると見て良さそうです。