東京競馬場の日曜メインは名物ハンデ重賞「アルゼンチン共和国杯」です。ジャパンカップや有馬記念の前哨戦という位置づけでもある一戦で、過去の好走馬の多くが後の中長距離G1で勝ち負けを演じております。今回は出走予定馬の中でも上位人気となりそうな有力馬3頭をピックアップしましたので予想の参考にお役立てください。
テーオーロイヤル(牡4、岡田稲男厩舎)
今年初戦のダイヤモンドSを4連勝で制し、重賞初制覇を果たしたテーオーロイヤル。続く天皇賞・春も好位から抜け出す競馬で3着に好走し、長距離で充実のレースぶりを披露しています。前走のオールカマーは距離不足が懸念される中5着に健闘。前走は休み明けということもあり反応もやや鈍いところが見られましたが、叩き2戦目でダイヤモンドSを勝った東京コース、距離延長という条件なら巻き返しの期待も十分でしょう。メンバーレベルも落ちるここは上位争い必至に思えます。
キラーアビリティ(牡3、斉藤崇史厩舎)
昨年のホープフルSの覇者、キラーアビリティ。今年は春のクラシック戦線の挑戦し、皐月賞・13着、日本ダービー・6着と結果を残せませんでした。皐月賞はゲート内で駐立が安定せず出遅れ、前走のダービーも外枠スタートからで前へ付けれず普段よりも位置取りがかなり後ろになってしまってと、自分の競馬が出来なかった様子。掛かり癖がある馬なのでこの距離ならまず折り合い面が最大の課題となりそうです。短期免許で来日中のC.デムーロ騎手をすぐに確保してこちらへ駒を進めてきたあたりはさすが。新コンビで復活の狼煙をあげることができるかに注目です。
ヒートオンビート(牡5、友道康夫厩舎)
前走の新潟記念・5着から巻き返しを狙うヒートオンビート。ここまで重賞は8戦し、2着3回、3着2回と重賞タイトル獲得まであと一歩といったところ。春の天皇賞でも2着馬のディープボンドとは0秒6差の4着に好走しており、G1でもすでに高いパフォーマンスを見せています。昨年は同条件となる東京2500mで行われた目黒記念で2着に好走しており、適性に関しても問題なし。使える脚は短いですが、終いの脚は確実に繰り出してくるので、大きく崩れないのが魅力でもあります。あともうワンパンチあれば、悲願達成も期待できるでしょう。