25日(土)の京都メインは2歳重賞の「京都2歳ステークス」が開催されます。2000mで行われるG3で、2歳馬の距離適性を測る試金石となる競走です。今年で第4回目と歴は浅いですが、もとは京都3歳ステークスの名称で1959年に創設された伝統ある競走で、長らく特別競走として行われてきたレースでした。14年に重賞に格上げされ、ホープフルステークスのステップ競走としても重賞な位置付けとされる重賞レースとなりました。
来年のクラシックが楽しみなハーツクライ産駒2頭!
今年注目の2歳馬は、武豊騎手で新馬戦を快勝したハーツクライ産駒のグレイルです。新馬戦は雨が降る不良馬場開催で真ん中枠からスタートし、直線では内外からプレッシャーをかけられるタフな展開に。しかしこれが逆にグレイルの闘志に火をつけさせたのか、ギリギリまで内と外の馬に挟まれながらも前へ出ると、クビ差でゴールを駆け抜けました。
着差こそ僅かですが、まだまだ手応えには余裕を感じさせる走りでしたし、良馬場での競馬でも実績を残せれば来年のクラシック候補に躍り出ることになるでしょう。
そしてこのグレイルの最大のライバルと目されているのが同じハーツクライ産駒のタイムフライヤーです。こちらは新馬戦こそ2着に敗れたものの、続く未勝利戦を快勝すると3戦目の荻ステークスでは4馬身差をつける圧勝劇でした。荻ステークスは雨で重馬場開催となりましたが、重い馬場も苦にせず、むしろそんな中でも瞬発力を見せ他馬を圧倒。多くの馬が騎手にしごかれながらの追走でしたが、タイムフライヤーは序盤で鞭を一度使われる程度の楽な追走で、力の違いを見せつけました。
2頭とも重い馬場を苦にしない走りはさすがはハーツクライの仔とでも言うべきでしょうか。馬場が重くなっても安定して脚を使ってこれております。グレイルの方はまだ良馬場での走りがどうかが分かりませんが、タイムフライヤーの実績や産駒の特徴などを考えると良馬場でパフォーマンスを上げてくる可能性は高そうです。
「成長力」はハーツクライ産駒の大きな特徴の一つでもあります。来年のクラシックを賑わす可能性が高そうな2頭なだけに、この京都2歳ステークスは目が離せない一戦となりそうです。