阪神競馬の土曜メインは暮れの2歳女王決定戦の前哨戦「ファンタジーステークス」です。2018年にダノンファンタジー、2019年にレシステンシアがここを勝って阪神JFも制覇しており、昨年の勝ち馬も阪神JF・3着と、同レースの好走馬が本番で好走する傾向があります。今回は出走予定馬の中でも上位人気となりそうな有力馬3頭をピックアップしましたので予想の参考にお役立てください。
アロマデローサ(牝2、池添学厩舎)
新馬戦、オープンのききょうSと連勝を果たしているアロマデローサ。前走は距離延長を問題なくこなし、中京芝1400mの2歳コースレコードを更新する好内容で快勝。デビュー戦では芝のキックバックを嫌がるところがやや見られましたが、2戦目では解消しており、成長も見せています。前走は中団馬群の中から上がっていき、直線で追い比べで間を割って抜け出す強い競馬を披露しており、非の打ち所がない福永祐一騎手の騎乗ぶりが目を引きました。重賞初挑戦となりますが、引き続き福永騎手とのコンビとなるここも好パフォーマンスが期待できそうです。
ブトンドール(牝2、池添学厩舎)
前走の函館2歳Sを制し、重賞初制覇を果たしたブトンドール。雨の影響で渋った馬場を物ともせずに差し切る強い内容でした。デビュー戦・函館2歳Sといずれも洋芝の函館を走っており、速い時計への対応がカギと握りそうですが、重賞タイトルを獲得し、実績は最上位。新種牡馬のビッグアーサー産駒ということで未知な部分も多いですが、前走は中団よりも後方で脚をため、3コーナーから長くいい脚を使って差し切り勝ちを果たしており、1400mまでなら守備範囲でしょう。
ミカッテヨンデイイ(牝2、堀内岳志厩舎)
前走の小倉2歳S・10着から巻き返しを狙うミカッテヨンデイイ。前走はスタートで待たされ、レース前からテンションが高くなっていたことが影響してか後方からの位置取りのまま敗退。本来の力を発揮できず、力負けしたという印象はありません。2走前のフェニックス賞では好位3番手から上がり最速33秒7の脚で抜け出して快勝しており、自分の競馬ができた時のパフォーマンスは圧巻。まだまだ成長の余地も残している馬で、リフレッシュされた今回は見直せるでしょう。引き続き今村聖菜騎手とのコンビで重賞Vを狙います。