秋の東京の名物ハンデ競走「アルゼンチン共和国杯」へ向けて各馬が最終追い切りを終えてきました。今回は追い切り映像やタイム、1週前の内容などから総合的に好調馬を判断し、とくに評価が高かった馬を3頭ピックアップしました。
キラーアビリティ(牡3、斉藤崇史厩舎)
11/2(水)栗東・CW(良)5F71.2-4F54.7-3F39.0-1F11.8(馬なり)
C.デムーロ騎手を背に栗東CWコースで単走。序盤は我慢を利かせながらスムーズに折り合い、4Fあたりから徐々にピッチを上げていくと、直線は軽く促されただけでラスト1F11秒8の切れ味を見せてゴール。もともと行きたがるところがある馬でしたが、馬具をリングハミに替えた効果もあってか、前半はしっかり我慢することが出来ていました。1週前もC.デムーロ騎手を背にCWコースで追われ、びっしり追われて6F80.7-1F11.9の好時計をマークしてゴール。派手さはありませんが、これまで見られた硬さが取れて鞍上と上手く息を合わせることができるようになってきた印象を受けます。走り自体にも活気があり、休み明けでもしっかり動ける態勢には仕上げられていると見てよさそうです。
ユーキャンスマイル(牡7、友道康夫厩舎)
11/2(水)栗東・坂路(良)4F54.4-3F39.7-2F25.6-1F12.5(馬なり)
栗東坂路で2頭併せ。僚馬ドウフォルスを内から追走し、しまい重点に追われてラスト1Fは12秒5をマークして併入しました。もともと坂路駆けしないタイプなので大きく目立った動きではありませんでしたが、体格の大きな助手を乗せながらも仕掛けに鋭く反応してギアチェンジできていた点は高く評価したい点です。1週前はCWコースで3頭併せを行い、一杯に追われて6F83.7-1F11.4をマークして併入と、しまいはしっかり最後まで脚を伸ばしています。前走の新潟記念では久しぶりに上がり最速33秒0の脚を繰り出して2着に好走しており、復調気配を感じさせる内容でした。追い切りは好調ぶりが伝わる内容でしたし、引き続き左回りの長丁場なら力は発揮してくれるでしょう。
ラストドラフト(牡6、戸田博文厩舎)
11/2(水)美浦・南W(良)6F82.8-5F66.3-4F51.5-3F37.3-1F11.8(馬なり)
三浦皇成騎手を背に美浦の南Wで単走。ゴール前だけ追われるしまい重点の内容で、ラスト1Fは11秒8の好時計をマークしてゴールしました。前半はリズム重視で進み、しまいにかけて軽く促していく軽めの調整でしたが、中2週の間隔なので十分でしょう。1週前は南Wで2頭併せを行い、6F83.4-1F12.3をマークし、外から先行した相手を一気に交わして1馬身先着。休み明けだった前走も最終追いで好時計をマークしており、前走から状態面の良さは目立っていました。レースでも58kgを背負いながら0秒2差の2着と衰えを一切感じさせない競馬ぶりで、好調ぶりがうかがえます。今回も叩かれて順調に良化してきている印象を受け、好状態でレースに臨めそうな気配です。