阪神JFの前哨戦「ファンタジーステークス」へ向けて各馬が最終追い切りを終えてきました。今回は追い切り映像やタイム、1週前の内容などから総合的に好調馬を判断し、とくに評価が高かった馬を3頭ピックアップしました。
ブトンドール(牝2、池添学厩舎)
11/2(水)栗東・坂路(良)4F53.2-3F37.7-2F23.6-1F11.5(馬なり)
栗東坂路で単走。ゆったりとしたフォームで直線を迎えると、終始馬なりながらもラスト2Fは12秒1-11秒5の好ラップでまとめてゴール。やや力を要す馬場でしたが、難なく素軽いフットワークで駆け上がり鋭い脚を見せてくれました。1週前はCWコースで3頭併せを行い、真ん中から進めて直線はラスト1F10秒9の脚で抜け出して最先着でゴール。前と後ろに馬を置きながら脚をしっかり溜め、直線は弾けて10秒台の時計をマークと、時計・動きともに文句なしの内容でした。この競馬なら1Fの距離延長も問題なさそうですし、しっかり休ませた効果もあって力は十分に発揮できそうな気配です。
クインズエルサ(牝2、西村真幸厩舎)
11/2(水)栗東・坂路(良)4F56.9-3F40.6-2F26.1-1F12.0(馬なり)
栗東坂路で単走。終始馬なりでゴール前だけ軽く促す軽めの調整でしたが、本数もこなして1週前には坂路で一杯に追われて好時計をマークしているので、最終は調整程度で問題なし。その1週前は坂路単走で一杯に追われ、しまいは絶好の反応と力強い伸び脚を披露し、4F51.4-1F11.7の好時計をマークし全体時計は自己ベスト更新。序盤もしっかり折り合えており、坂での反応も鋭く伸び脚も抜群と、時計・動きともに文句なしの追い切りを消化しました。追い切りではいつも動く馬ですが、引き続き好状態は維持しているとみています。
トゥーテイルズ(牝2、藤原英昭厩舎)
11/2(水)栗東・CW(良)4F52.1-3F37.2-1F11.6(一杯)
C.デムーロ騎手を背にCWコースで2頭併せ。僚馬プライムフェイズを3馬身追走するかたちで前半はリズム重視。直線序盤で並びかけると、鞍上の促しに反応してジワジワと脚を伸ばして前へ出ると、強めに追われた古馬3勝の相手をしっかりおさえてクビ差先着しました。1週前は坂路で2頭併せを行い、4F54.5-1F12.6をマークし併入。時計は平凡ですが、併せ馬が内へヨレて接触する場面があり、これを意に介さずフットワークを乱さずにゴールできたところは高く評価したい点です。まだまだ成長の余地がありそうですが、フットワークは力強く楽に坂路を駆け上がれるようになった印象もあり、良いムードで本番に臨むことができそうです。