26日(土)は京都競馬場で「京阪杯」が開催。近年は波乱の決着が目立つレースで、穴馬選びに力が入るレースでもあります。今回は、穴馬とまではいかないまでも、中穴あたりの人気となりそうなヒルノデイバローに注目をしてみたいと思います。
昨年5歳時は年明け初戦で挑んだ1600万下を勝ち、その後重賞に果敢に挑み続けますが、掲示板にのることもなく二桁着順の結果を連発。しかし、6歳になった今年は3戦目の阪急杯で2着入着し、約1年ぶりに馬券に絡みます。3着馬に差をつける決着でしたし、復活の気配もみせてきました。しかし、続くG1の高松宮記念記念では11着とまた大きく崩れます。G1のメンバー相手では致し方ない面もありますが、今年も去年同様に調子が良いのは序盤だけか、と思っていた矢先、夏のオープンで2着に入着。メンバーの恪が下がったことも大きいですが、上がり最速好位からの抜け出しと好内容でした。
続くキーンランドカップではまた12着に敗れましたが、秋の初戦のオパールステークスでは再度2着に健闘。凡走と好走を繰り返すなんとも安定しない成績ですが、続く秋2戦目のスワンステークスでは先行馬を見ながら好位に位置し、また2着に入着。勝ちきれなかったとは言え珍しく連続好走を果たしたのでした。
まずは2走前のオパールステークスから振り返ってみますと、馬場は高速馬場の京都でペースはスロー。スタートはやや出負けで中団後方でしたが、序盤から押し上げて4,5番手あたりの好位の外まで取り付き積極性を見せます。直線では前はすでに射程圏内で、序盤はジリジリとでしたが、伸びていき最後までしぶとく差し込んであわや1着という好内容でした。
そして前走のスワンステークスでは、マイルCSでも3着に入着したサングレーザーやG1馬のレッツゴードンキといったレベルの高いメンバーがいる中でも高いパフォーマンスを見せてきました。雨で重とタフな馬場でしたが、今回も積極的に押し上げていき3番手の先行策。ペースもややハイペースで、最内で3~4コーナーを回り直線へ。さらに内からサングレーザーが伸びてきて並ばれますが、これに食い下がらず最後はこの2頭の叩き合い。僅かに見劣りましたが、アタマ差の2着に健闘しました。
今回京阪杯は京都芝1200mで行われますが、スタートしてからすぐに急坂があり、極端なハイペースになりはなりにくく、最後の直線も約330mと短く坂もない平坦なので、前がしぶとく粘るケースが多いコースです。オパールステークスの時のように、好位でスローペースから持続力で勝負という競馬ができれば、今回も好勝負が期待できそうです。
まだオープンも勝っていないのにG1・3着馬と差のないレースをし、重賞で2着に入着するなど不思議な馬ではありますが、ここへ来て前も取れるようになり、近2戦はこれまでにないくらい良い走りを見せてくれております。実績的にも大きく人気を集めることもなさそうですし、波乱傾向が強いこのレースではぜひとも狙ってみたい一頭です。