阪神競馬の土曜メインは2歳G2「デイリー杯2歳ステークス」です。この後の朝日杯FSはもちろん、来年のクラシック戦線にも繋がる見逃せない一戦です。今回は出走予定馬の中でも上位人気となりそうな有力馬3頭をピックアップしましたので予想の参考にお役立てください。
ダノンタッチダウン(牡2、安田隆行厩舎)
中京1600mで行われたデビュー戦を快勝したダノンタッチダウン。レースは後方で控えるかたちで前半は折り合いに専念し、直線は外からメンバー上がり最速33秒6の脚で伸びて差し切り勝ちという内容。半兄にダノンザキッド、ミッキーブリランテがいる良血ですが、兄弟同様気性難を懸念してかレースも折り合いに気を使いながらというレースぶりでした。それでも初戦からあれだけの動きを見せてくれたのですから素質の高さはやはり一級品。血統的にもマイルまでなら問題なし。阪神マイルでも高いパフォーマンスが期待できそうです。
シルヴァーデューク(牡2、西村真幸厩舎)
前走のサウジアラビアRCで3着に好走したシルヴァーデューク。勝ち馬のドルチェモアの直後好位3番手から進め、直線は捉えきれませんでしたが、しぶとい脚で伸びて3着は確保。重賞初挑戦で、開幕週で行われたマイルの高速決着でも問題なく競馬ができたのは高く評価したい点です。2005年に桜花賞とNHKマイルCを制した名牝ラインクラフトの甥にあたる血統背景も魅力で、牝馬クラシック戦線での活躍も期待したい1頭です。
クルゼイロドスル(牡2、高橋義忠厩舎)
東京マイルで行われた未勝利戦を快勝したクルゼイロドスル。新潟マイルの新馬戦は勝ち馬と3馬身差の2着に敗れましたが、相手が後にアルテミスSで2着に好走する素質馬リバティアイランドで上がり31秒4で差されては仕方なかったと言えるでしょう。それでもこちらも2番手から32秒4の脚を見せたポテンシャルは評価すべき。一息入れた前走は馬体を6kg増やしながら上がりはメンバー最速33秒8の脚を使って快勝と文句なしの内容でした。勝ち時計の面からしても上位争いに加わる可能性は高い1頭です。