JRAエリザベス女王杯(2022)は“雨”がプラスとなる2頭から勝負

今年も阪神で行われるエリザベス女王杯。傾向的に阪神になってから差しがより決まりやすくなっている印象を受けますが、今年は当日雨の予報が出ています。重馬場適性はもちろんのこと、前目の馬にも警戒しておく必要がありそうです。

今回本命馬として有力視しているのは、一昨年の三冠牝馬デアリングタクトです。

キレ勝負では分が悪い馬で、週末の雨はまさに恵みの雨となりそうです。雨で重馬場となった桜花賞を上がり最速の脚で差し切っており、重馬場適性については言うまでもなし。また、同じ条件である阪神2200mの宝塚記念でも3着に好走しており、舞台適性も全く問題ありません。

前走オールカマーの6着も馬場と展開面で崩れてしまったという負け方で、巻き返しはまだあると見ています。三冠を成し遂げた秋華賞以降は未勝利と苦しい状況が続いていますが、コースと馬場の適性で上位に来れるここは復活を果たせる可能性が高いと見て、本命視したいと思います。

続いて相手ですが、対抗馬として有力視しているのはアイルランドから参戦する外国馬マジカルラグーンです。

雨の降らない良馬場ならそこまで評価はできなかった馬ですが、雨でタフな馬場となれば狙ってみたい1頭です。これまでのレースを見ますと、好位差しのスタイルでスタミナは豊富なタイプという印象。今回の条件とマッチしそうなタイプです。さらに斤量は54kgと欧州では経験しない軽さとなる点も魅力です。

これまで良馬場でしか好走していないので雨でタフ馬場は正直どうかと思うところもありますが、雨は苦にしなそうな血統ですし、欧州の力の要る馬場を走ってきた馬なら、雨の阪神くらいがむしろちょうど良いのではないでしょうか。

2011年のスノーフェアリー、ダンシングレイン以来実に11年ぶりに外国馬が参戦する今年のエリザベス女王杯。マジカルラグーンもスノーフェアリーと同様にアイルランドオークスを制しており、未知数ながら不気味な存在です。

追い切りもびっしり追って好時計をマークしており、主戦のフォーリー騎手とともに参戦と陣営の本気度が伝わる臨戦態勢も好感が持てます。ただの冷やかしではなくここはしっかり獲りに来ていると見て、対抗馬として有力視したいと思います。

ということで今年のエリザベス女王杯は、本命デアリングタクト、対抗マジカルラグーンという予想で勝負したいと思います。