2日(土)は阪神競馬場の芝2000mで「チャレンジC」が開催されます。長らく2000mで施行されてきたレースでしたが、2012から1800mのハンデ戦となり、時期も9月から12月に変更となりました。しかし、時期はそのままですが今年は6年ぶりに距離が2000mに戻り、さらにハンデ戦から別定戦に変更される予定です。中距離競走体系の整備に振り回されて変更ばかりの重賞ですが、今年で第66回目と歴史は長いレースで、レース名のように3歳馬が4歳以上の古馬に挑戦するレースとして位置付けられている重要な一戦です。今年はどんな馬が集まったのか?今回はここで有力になりそうな4頭について見解を述べていきたいと思います。
サトノクロニクル(牡3)
ハーツクライ産駒の3歳馬、サトノクロニクル。前走はクラシックの菊花賞に出走し10着と初めて大きく順位を落としました。1800mの京都新聞杯で2着、2200mのセントライト記念で3着と中距離路線で好走してきていることからも、やはり中距離路線の方が強そうです。菊花賞は不良馬場の影響もあり、レースでもノメって走っているという印象がありましたし、度外視してもよい内容でした。先行してからしっかり折り合って直線で狭いところを突いていったセントライト記念の走りが本来のこの馬の姿と言って良いでしょう。前走から中5週と立て直す時間は十分。重賞初制覇を狙い、古馬との初対戦に挑みます。
ブレスジャーニー(牡3)
こちらも前走菊花賞で結果は12着と大敗。しかし、その前は、未勝利→サウジアラビアRC→東京スポーツ杯2歳Sと3連勝を果たしており、重賞を2連勝している実績馬です。マイルと1800mの重賞を制し、今回初の2000mで重賞制覇を目指します。菊花賞は約1年という長期の休み明けでタフな馬場だったこともあり、条件が向きませんでした。今回が古馬とは初対戦となりますが、前走から大幅な距離短縮となるのはこの馬にとってプラスとなりそうですし、ダンビュライトやスワーヴリチャードを寄せ付けなかった重賞2戦を振り返れば、力は上位と見て良いでしょう。
モンドインテロ(牡5)
3600mのステイヤーズS3着、2400mの日経新春杯3着と、長い距離の舞台で好走実績があるモンドインテロ。同日の中山競馬場ではステイヤーズSが開催されるにも関わらず、こちらを選んできたということはそれだけ自信があるということでしょうか。前走は2200mのオールカマーに出走し、2番人気に推されるも9着に敗退。終始後方に位置し、追走に苦労する面が見られましたが、先行勢が残る展開で後ろからでは厳しかった印象でした。今回の2000mはベストとは言えない距離ですが、コンビで3勝しているC.ルメール騎手に手綱が戻るのは心強いです。巻き返しての重賞初制覇に期待です。
マキシマムドパリ(牝5)
愛知杯とマーメイドSを勝利し、秋華賞でも3着と、2000mの重賞では常連のマキシマムドパリ。ハイレベルだった前走のエリザベス女王杯でも勝ち馬と0.2秒差の4着に好走し、G1戦線でも力を示しております。今回は格下げ戦ということで相手もレベルが下がりますし、別定ですが牝馬54kgも有利となりそうです。今年重賞を2勝している地力をもってすれば、チャレンジCでも好走できる可能性は高そうです。
以上、上位人気が予想される4頭の有力馬についての見解でした。今年のチャレンジCは1800mから2000mへと戻る一戦目。スタート後の直線が長い外回りの1800mと内回りの2000mでは全く傾向が異なります。昨年までとは全く違ったレースになったと考えたほうが良さそうです。