中京競馬場の開幕週最初の重賞はダート最強馬決定戦「チャンピオンズカップ」です。昨年の1,2着馬であるサウンドトゥルーとアウォーディーに加え、テイエムジンソク、ロンドンタウン、ケイティブレイブといった近走好調の若い馬達が揃った今年のチャンピオンズカップ。上位が拮抗しておりなかなか人気が読めませんが、目立って抜けた馬がいない今年は多くの馬にチャンスがありそうです。
そんな中で本命に選んだのはテイエムジンソク。今年は8戦して馬券圏内100%、近5戦に限れば連対率100%、さらに前走のみやこステークスではエピカリスなど重賞ウイナー7頭らを横綱相撲で蹴散らし重賞初制覇を達成と絶好調。昨年の今頃は、降級後に勝っている準オープンで足踏み状態でしたが、1年で急成長しその勢いはメンバーの中でも随一と言ってよいでしょう。
この馬は先行してペースを引き上げていく競馬が理想的で、前走のみやこステークスのように先団を見る位置から追走し、勝負どころで早めに動いて先頭に立って粘るという競馬で強さを発揮します。今回も早い段階で流れる競馬に持ち込み、後続の脚を削ぐような競馬ができればこの馬向きの展開となるのではないでしょうか。初G1で初の左回りと不安ももちろんありますが、勢いに乗る今のテイエムジンソクなら、勢いそのまま乗り越えてくる可能性が高そうです。
次に、対抗馬で選んだのはアウォーディーです。昨年のチャンピオンズカップの2着馬です。今年は3戦し、5着→3着→4着と勝ち星をあげれておりませんが、初の海外遠征となるドバイワールドカップに、得意不得意が出やすい大井競馬場でのレースと、決して得意とする条件でない中でも掲示板を確保しているのはまずまずといったところです。
近2戦の大井2000mはコーナーで動いていくというよりは直線から動く競馬になりやすいため、コーナーで動いていけるこの馬にとってはやや難しい競馬となってしまった印象があります。3コーナーから押し上げていって最後まで勢いを維持した昨年のチャンピオンズカップを考えると、これまでのレースに比べれば条件は良化すると考えても良いのではないでしょうか。さらに、瞬発力を求められる流れはアウォーディーにとっては不向きですが、今年はテイエムジンソクがペースを引き上げてくれる可能性が高く、そうなれば好走確率はさらに高まりそうです。
次に、単穴に選んだのはカフジテイクです。昨年のチャンピオンズカップは4着でしたが、1400mを主戦場としていた馬としては大健闘の4着と言えるでしょう。今年はマイル以上のレースにも積極的に参戦し、フェブラリーステークス3着、マイルチャンピオンシップ4着とマイルのG1戦線でも活躍してみせました。
そこまで器用さがある馬ではありませんので、後方からの競馬で道中はロスなくまわり、直線外からという競馬で良いと思います。昨年のチャンピオンズカップでは長く脚を使って伸びてきていることからも、距離についてはさほど不安はありません。道中をいかにロスなくまわれるか、早い段階で勢いに乗せれるかがポイントとなってきそうです。
最後に、連下に選んだのはキングズガードです。前走のみやこステークスでは勝ち馬テイエムジンソクの0.6秒差の3着。スタートでは出遅れ最後方からの競馬となりますが、ペースが流れた中でも脚をため、最終コーナーでも窮屈な中、外へ持ち出して一気に前との差を詰めての3着でした。位置取りがもう少し前なら結果が違っていたかもしれないと感じさせるような内容でした。今回ペースもある程度流れそうですし、もう少し前で運べれば最後も届いてくれるのではないでしょうか。
以上、チャンピオンズカップの予想でした。本命はテイエムジンソク、対抗はアウォーディー、単穴にカフジテイク、連下にキングズガードという予想で勝負をしたいと思います。それでは、皆さんの馬券のご健闘を祈ります!