12月9日(土)は中京競馬場の芝2000mで行われる「中日新聞杯」が開催されます。このレースはこれまで開催時期や条件が度々変更されてきた中距離G3。2005年までは1800mで開催されておりましたが、2006年からは2000mへ。そして2000~2011年は開催時期が12月の上旬~中旬に、2012~2016年は3月の上旬~中旬に行われていたが、2017年からは金鯱賞と入れ替わる形で、再びこの12月のこの時期の開催となりました。
ころころ変わりすぎて掴みどころがない印象がありますが、これからはここから有馬記念へ向けて進めていくといった馬が出てきてもおかしくないのでなないでしょうか。何れにせよ、注目しておきたい中距離重賞レースの1つです。
昨年はクラシック戦線、今年は中距離G1戦線を盛り上げたミッキーロケットがここでは一枚上か?
今年の有力馬の一角として注目を集めているのはミッキーロケット(牡4、栗東・音無秀孝厩舎)です。3歳時は神戸新聞杯でサトノダイヤモンドに並びかける接戦を繰り広げ2着に入着し、菊花賞でも5着とクラシック上位勢に食らいつきました。今年は1月の日経新春杯を1番人気で優勝し、悲願であった重賞初制覇を達成。今春は、大阪杯(7着)、宝塚記念(6着)、秋は天皇賞秋(12着)とG1戦線にも参戦し善戦するも、力及ばずといった内容でした。今年の中距離G1を盛り上げてくれただけに次はどのレースに参戦してくるのかが気になっておりましたが、登録してきたのはローカルG3の中日新聞杯。中日新聞杯を軽んじるつもりは毛頭ありませんが、クラシックを含むG1戦線を盛り上げてくれた馬としては少々意外なレース選択と感じたファンも少なくはないのでしょうか?
ハンデは57.5kgのトップハンデとなりましたが、G1戦線で善戦してきた馬故致し方ない斤量といったところです。それでもここでは人気となりそうですし、これまで戦ってきた相手を考えると明らかに力は一枚上でしょう。天皇賞組のその後が芳しくないこともあり反動も気になるところですので、中間の稽古や気配は十分にチェックしたいところです。
鞍上は主戦の和田竜二騎手で、今回も和田騎手とのコンビで参戦。和田騎手は今年はマイルチャンピオンシップで4着、エリザベス女王杯で2着、菊花賞3着、秋華賞4着、オークス2着とビッグレースでの好騎乗が目立ちます。勝ちきれない競馬が続いてはおりますが、常に人気以上の順位に馬を持ってきております。今年は重賞も3勝しており例年以上に勝ち星が多く、リーディングも5位(12月4日時点)と上位にランクインしており、今年は好調です。今回は重賞勝利数を積み重ねる大きなチャンスで、愛馬ミッキーロケットにとっても賞金を稼ぐチャンスです。今回は相手がグッと弱くなるので、再び浮上のきっかけをつかむためには負けられない一戦と言えるでしょう。