12月10日(日)は香港のシャティン競馬場で香港国際競走が開催されます。4競走が開催され、今年は8頭の日本馬が参戦しますが、今回注目させていただくのは香港スプリント(G1、芝1200m)に出走するレッツゴードンキ(牝5、栗東・梅田智之厩舎)です。
3歳時は桜花賞を制して牝馬クラシック戦線を盛り上げたレッツゴードンキでしたが、4歳時は1勝もできずに苦戦。しかし、5歳となった今年は初戦の京都牝馬ステークスを制すと、去年は8着と大きく敗れた高松宮記念で2着に入着し、同じく去年は9着に敗れたスプリンターズステークスも2着と大健闘し、近走は復活してきた感が出てきております。
スプリンターとして開花しつつあるレッツゴードンキ、香港G1スプリントでも勝ち負け期待!
激しい気性の持ち主でもあり、去年は陣営もそれに悩まされたという印象がありましたが、年齢を重ね、それも少しづつ改善してきた様子が伺えます。距離が長かったヴィクトリアマイルでは掛かり気味で11着に大敗してしまいましたが、1200mでは崩れることが少なくなったところを見ると、いよいよ本格化の時を迎えたとも見て取れます。
走りにも変化が生まれ、昔に比べれば控える競馬も大分できるようになってきましたし、その分直線でも伸びが目立つようになりました。何より今年のG1スプリント戦線での活躍を見る限り、スプリンターとして開花してきた感があります。香港のシャンティ競馬場の1200mは最初のコーナーまで距離が短く、また序盤の攻防が激しくなりやすいため、小さくてパワーのない馬は不利になりやすい傾向がありますが、デビューした頃から50kgも馬体重が増え、近走スプリンター馬らしい走りが板についてきたレッツゴードンキなら香港の強豪が相手でも十分通用するでしょう。
主戦騎手の岩田康誠騎手はすでに海外渡航届を出しており、ベストパートーナーでの参戦が決まっております。香港スプリントはロードカナロアで優勝、ストレイトガールで3着の実績がある騎手ですし、このレースとの相性が非常に良いのも好材料です。
今回相手には、前哨戦であるジョッキークラブスプリントを制して駒を進めてきたミスタースタニング(セ5、J.サイズ厩舎)や、去年の香港スプリント2着でオーストラリア最優秀2歳馬に選ばれたラッキーバブルス(セ6、K.ルイ厩舎)、去年の香港スプリント3着、一昨年の勝ち馬で逃げ馬のペニアフォビア(セ6、A.クルーズ厩舎)など、レベルが高い香港スプリント界の第一線で活躍する猛者達が揃いました。そう簡単に勝てる相手ではありませんが、国内のG1スプリントで勝ち負けできる今のレッツゴードンキなら、海外G1初挑戦にして初制覇も決して夢ではないでしょう。
日本馬はレッツゴードンキ以外に、ワンスインナムーン(牝4、斎藤誠厩舎)が出走予定。香港スプリントの発売開示時刻は日本時間の12月10日(日)10時00分。発走予定時刻は日本時間の12月10日(日)15時40分の予定となっております。