12月10日（日）は中山競馬場のダート1200mで「カペラステークス」が開催。前記事の過去の傾向でも記しましたが、このレースは創設されてからの過去9年間で1番人気が1度も勝利がなく、人気薄の好走が多い波乱傾向の強いレース。今年も上位人気の人気が割れそうな混戦ムードが漂っており、穴党のファンにとっては見逃せない重賞レースとなっております。

そんな中で今回筆者が本命馬に選んだのはニットウスバルです。前走のオータムリーフステークスでは後方待機から馬群を割って差し切ってオープン初勝利を達成。格上げレースで圧勝し、近走はレース毎に良化してきている印象があります。これまでずっと後方からの競馬しかしてきておりませんが、今回2枠と内目に入れましたし、ロスなく回ることができそうな枠なのは好材料。中山コースも「2-2-1-1」と相性もよく、前傾ラップになりやすい中山のダート1200mは堅実な末脚が武器のこの馬にとって展開も向く可能性が高そうです。今年に入ってから一度も掲示板を外しておらず好調続き。このままの勢いで重賞初制覇といきたいところです。

対抗に選んだのは去年のカペラステークス3着馬のコーリンベリーです。最近は控える競馬が多かったですが、前走のJBCスプリントでは久しぶりにハナをきって逃げました。結果は6着に敗れましたが、ハイペースで逃げて着差は0秒3とわずかです。今回は先行馬が多いですが逃馬らしい逃馬も不在ですし、そこまでペースも上がらずこの馬のいったいったで決まるケースもあるのではないでしょうか。もちろんペースが上がれば差しに回る競馬も考えられますが、ハナに行かずとも粘る競馬を見せているこの馬ならどちらにしても期待できそうです。骨折明けの秋初戦で6着、2戦目は逃げて6着と、まだ復活はできておりませんが、前走で前へいく意識が出てきたことは良い兆しかと。3戦目は好勝負に期待です。

次に、単穴には3歳馬のディオスコリダーを選びました。今年の春はドバイへ遠征し前哨戦と本番のドバイゴールデンシャヒーンに出走するも7着→11着と大敗。しかし帰国後は条件戦で3着→1着→3着→1着と連続馬券圏内。3歳なのにタフに使われておりますが、それでもしっかりと結果を残してきております。前走はとくに好内容で、ムーア騎手の好騎乗も光ったレースでした。序盤行きたがるところを抑え、4コーナーでは見事なコーナリングで一気上がっていくと一気にはじけて後続を突き放す強い競馬。近走の中では一番強い内容だったのではないでしょうか。今回津村騎手へと乗り替わりとなりますが、近走は順当に良化してきており、前走のレースがきっかけで馬もさらに良化してくる可能性が高そうです。

最後に、連下にはキクノストームとブルミラコロの2頭を選びました。キクノストームは一昨年2015年のカペラステークスの勝ち馬ですが、その勝利以来勝ち星を挙げれておりません。それでも大きく崩れることは少なく、差し脚は必ず延ばしてきて掲示板には乗ってくるような馬。近2戦は内枠で連続4着と惜しい競馬が続いておりますが、今回は外目の6枠。展開次第では絡んできそうな一頭です。

ブルミラコロはこれまで1400mを主戦場としてきましたが、2走前ではじめて1200mを走ってから2着→1着と順当に良化してきており、前走は今年のカペラステークスにも出走する人気馬のニットウスバルとサイタスリーレッドを降して優勝。2度の長期休養があり、5歳の秋でまだキャリアが15戦と浅く、今後更なる飛躍も期待できる一頭です。

以上、カペラステークスの予想でした。ということで、本命はニットウスバル、対抗にコーリンベリー、単穴にディオスコリダー、連下にキクノストームとブルミラコロという予想で勝負したいと思います。それでは、皆さんの馬券の健闘を祈ります！