JRAは11日、武豊騎手が2017年度「ロンジンIFHA国際功労賞」を受賞したことを発表した。2013年に創設された同賞は、長年にわたりサラブレッド競馬の発展に多大な貢献を果たした競馬関係者に贈られる賞である。
過去の受賞者は、2013年がアイルランドの調教師・馬主・ブリーダーであるジム・ボルジャー氏、2014年が種牡馬飼育場のケスネー牧場の創始者でもあるフランスのアレック・ヘッド氏、2015年がクレイボーンファームのセス・ハンコック氏と全チェアマンであったマルセル・ザルール・アタナシオ氏、2016年がIFHA(国際競馬統括機関連盟)の会長を務めるルイ・ロマネ氏の家系であるロマネ家となっている。
日本人で現役の騎手が受賞するのは今回が初めてとなる。なお、授賞式は21日(木)、有馬記念の枠順抽選会終了後に行われる予定となっており、授賞式にはロンジン社のファン・カルロ・カペリ副社長兼国際マーケティング統括、IFHAのルイ・ロマネ会長およびウインフリート・エンゲルブレヒト=ブレスゲス副会長(香港ジョッキークラブCEO)が出席する予定となっている。
武豊騎手「この度は、このような名誉ある賞をいただき、大変光栄に思います。騎手として、騎乗依頼をいただけば、鞭と鞍を持って中央、地方、そして世界と関係なく飛び回ってきました。多少のルールや言葉の違いはありますが、日本でも海外でも同じ競馬だと意識して騎乗しているので、競馬の国際化に貢献してきたという自覚はあまりありませんが、競馬に対する自分の姿勢が評価されたのであれば、今後も日本ならびに国際競馬発展のために競馬に携わる者として精進してまいりたいと思います。」(JRAより)