12月11日に香港のシャティン競馬場で行われる香港カップ（G1、芝2000m）に出走予定の皐月賞馬・ジオグリフ（牡3、木村哲也厩舎）が、同レースをW.ビュイック騎手とのコンビで挑むことが明らかになった。同馬を所有するサンデーサラブレッドクラブが30日、公式ホームページで発表した。

30日には検疫中の美浦トレセンで国内における最終追い切りを消化。南Wコースを単走で追われると、直線ラスト2F過ぎから軽く仕掛けられると、5F67.2－4F51.3－3F36.8－1F11.2の好時計をマークしてゴール。序盤はゆったりと入り、脚を溜めてしまい重点に弾ける内容だ。

シャティン競馬場の芝2000mは急坂の存在しない阪神競馬場というイメージ。馬場も洋芝でこの時期は重くなりやすく、タフさも求められるコースだ。稍重となった共同通信杯で3着に好走しているジオグリフにとってタフな馬場は問題無し。ダービー・7着、天皇賞(秋)・7着と近2戦は敗れているが、高速馬場に苦戦してのもの。力のいる香港の芝ならパフォーマンスも上げてくるだろう。

また、鞍上のビュイック騎手は今年10月に初の英国リーディングジョッキーに輝いており、今年は絶好調。これまでにリーディング2位を3度経験しており惜しい結果が続いていたが、今シーズンは序盤から順調に勝ち星を挙げていき157勝を達成。91勝で並ぶ2位のH.ドイル、T.マーカンドに66勝差をつけて圧倒し、悲願の初リーディングジョッキーを達成した。

好調なビュイック騎手とのコンビは期待度を上げそうで、秋2戦目と上積みも見込めるここは、復活Vも大いに期待できるだろう。