JRAの長距離重賞「ステイヤーズS」へ向けて各馬が最終追い切りを終えてきました。今回は追い切り映像やタイム、1週前の内容などから総合的に好調馬を判断し、とくに評価が高かった馬を3頭ピックアップしました。
シルヴァーソニック(牡6、池江泰寿厩舎)
11/30(水)栗東・CW(重)6F84.0-5F68.4-4F52.8-3F37.1-1F11.1(強め)
栗東CWコースで2頭併せ。古馬3勝の僚馬トーセンアランの内を1馬身追走し、しまい重点に追われて直線はラスト1F11秒1の猛時計をマークし、クビ差遅れてゴール。併走馬には遅れを取りましたが、道中の折り合い、反応、伸びとどれも良好で時計も優秀です。1週前もCWコースで併せ馬を行い、7F98.1-1F11.5をマーク。9月末から調教を開始しており、1週前の時点で19本目と乗り込み量は豊富です。前走落馬の影響も全くなさそうで、ここまで順調に仕上げられています。先週・最終としまいは鋭い反応と伸びを見せており、力は出せる状態にしっかり仕上がっていると見て間違いないでしょう。
プリュムドール(牝4、奥村豊厩舎)
11/30(水)栗東・CW(重)5F71.4-4F55.6-3F39.5-1F11.8(馬なり)
栗東CWコースで2頭併せ。古馬2勝の僚馬タガノカンデラの外を1馬身先行し、直線仕掛けられるとラスト1Fは11秒8をマークし、併入。1週前にしっかりやっているので最終は半マイルからサッと流す程度の軽めの内容でしたが、しまいは軽く11秒台をマークしており、気配落ちはありません。秋初戦の前走古都Sも休み明けながら状態は良さそうでしたし、能力を出し切って快勝と良い弾みもついています。ひと叩きされて明確に追い切りで前走以上の時計をマークしてきており、状態面は確実に上向いてきている印象を受けます。
ナムラカミカゼ(牡5、村山明厩舎)
11/30(水)栗東・CW(重)6F82.3-5F66.6-4F51.8-3F37.3-1F11.4(一杯)
酒井学騎手を背に栗東CWコースで2頭併せ。古馬1勝の僚馬グッドウッドガイの外を1馬身追走し、直線一杯に追われるとラスト1F11秒4の猛時計で伸びてクビ差先着しました。淡々としており派手さはありませんが、ウッドでここまでの好時計をマークしてきたのは久々で、使われて確実に良化してきています。秋初戦の六社Sではまだ重たい印象を受けましたが、続く2戦目の前走古都Sではパフォーマンスを上げて3着に好走しており、鞍上の酒井騎手も「調子も取り戻した」とコメント。3戦目でようやく本調子に戻してきたここは、パフォーマンスの向上が期待できそうです。