香港国際競走のフィナーレを飾るのは2000mの「香港カップ」です。日本勢が最も活躍しているのがこの香港カップで、昨年はラヴズオンリーユー、一昨年はノームコア、その前はウインブライトと直近3年は日本勢が勝利。果たして日本勢の4連覇はなるのか?今回は出走予定馬の中でも上位人気となりそうな有力馬3頭をピックアップしましたので予想の参考にお役立てください。
ジャックドール(牡4、藤岡健一厩舎)
天皇賞秋・4着から駒を進めるのはジャックドール。春の大阪杯は5着とG1戦線ではあと一歩及ばずも、金鯱賞と札幌記念のG2を2勝と実績は十分です。ここまでデビューからの12戦全てで2000mを使ってきており、距離適性の高さは言わずもがな。前走の天皇賞秋・4着も大逃げの競馬を展開したパンサラッサに一杯食わされただけで、力負けしたというわけではありません。香港は初となりますが、2015年にエイシンヒカリで同レースを制している武豊騎手との初タッグで、初戴冠の期待も高まるばかりです。
パンサラッサ(牡5、矢作芳人厩舎)
天皇賞秋を大逃げの競馬で2着に粘ったパンサラッサ。1000m通過57秒4のハイペースで逃げると、イクイノックスに1馬身差の2着と好勝負を演出しました。2走前の札幌記念でも逃げて2着に粘っており、洋芝の2000mで好走した点は好材料。また、3月のドバイターフでは前年覇者ロードノースと1着同着でG1初制覇達成と、すでに世界の猛者たちと戦って勝っているのも大きなアドバンテージと言えるでしょう。ドバイに続いて海外G1・2勝目となるかに注目です。
ロマンチックウォリアー(セ4、C.シャム厩舎)
今年の香港2冠馬で春のクイーンエリザベス2世カップを制したロマンチックウォリアー。シャティン競馬場の2000mで行われた前哨戦のジョッキークラブカップを快勝し、弾みをつけての参戦となります。レースは好位追走から直線で抜け出し、クイーンエリザベス2世カップ2着のトゥールビヨンダイヤモンドに1馬身4分の1差をつけて勝利と強い勝ちっぷりでした。春は3月の香港ダービーを制し、4月のクイーンエリザベス2世CでG1初制覇を達成と、飛ぶ鳥を落とす勢いでここまで実績を積み上げてきている実力馬です。地元香港勢では同馬が最大の驚異となりそうです。