2歳女王を決める一戦「阪神JF」へ向けて各馬が最終追い切りを終えてきました。今回は追い切り映像やタイム、1週前の内容などから総合的に好調馬を判断し、とくに評価が高かった馬を3頭ピックアップしました。
リバティアイランド(牝2、中内田充厩舎)
12/7(水)栗東・CW(良)6F82.0-5F66.5-4F51.4-3F36.6-1F11.5(強め)
栗東CWで2頭併せ。古馬オープンの僚馬アラジンバローズを1馬身ほど追走。徐々にピッチを上げていき4コーナーで最内から差を詰めると、直線はラスト1F11秒5の脚で伸びてあっさり2馬身突き放して先着。道中は淡々としたリズムで進め、直線もまだ余力十分といった手応えで時計は出していないようにも見えますが、自己ベストを1秒8も更新する好時計をマーク。鞍上の手もほとんど動いておらず、自ら動いて追い抜いていく競馬を見せてくれたのも好感が持てます。1週前も芝コースで併せ馬を行い、5F64.8-1F11.8の好時計をマークして併入。楽に速い時計を出せており、万全の仕上がりを印象付けています。
ドゥーラ(牝2、高橋康之厩舎)
12/7(水)栗東・坂路(良)4F55.3-3F39.5-2F25.1-1F12.1(馬なり)
斎藤新騎手を背に栗東坂路で単走。序盤はゆったりと入り、しまい重点に追われると、坂を鋭い脚で駆け上がりラスト1Fは12秒1をマークしてゴール。1週前に長めからしっかり追われているので、最終追いは余裕を残した軽めの内容。その1週前は斎藤騎手を背にCWコースで3頭併せを行い、7F96.3-1F11.3の好時計をマークして最先着でゴール。重い馬場を一杯に追われてしっかり負荷がかけられています。約3カ月ぶりで馬体は約20kg近く増えているということで、馬体も一回り大きくなったように見えます。それでもフットワークは素軽く重苦しさは感じられません。成長した走りが期待できそうで、好気配を漂わせています。
モリアーナ(牝2、武藤善則厩舎)
12/7(水)美浦・坂路(やや重)4F54.4-3F40.2-2F26.3-1F13.0(馬なり)
美浦の坂路で単走。終始馬なりでまわってくるだけの軽めの内容でしたが、2週前追い切りはウッドで6F81.6-1F11.1の好時計、1週前もタフな坂路で4F53.9-1F12.1と負荷がかけられているので、先週の時点で態勢はあらかた整ったという見立てです。体の減りやすい馬ということで、最終はややセーブ気味の調整となりました。それでも今回は放牧で30kg近く馬体を増やしてきているということなので、輸送で多少減ることを考慮してもちょうど良い馬体重で臨める可能性が高そうです。実力を出し切れる好状態には仕上がっていると見てよさそうです。