ことごとく予想を外す逆神ぶりから“粗品の呪い”として多くの競馬ファンから恐れられているギャンブル大好き芸人の霜降り明星・粗品。先週のチャンピオンズカップはオーヴェルニュを本命視し、9着に敗れて予想を外した。10月には京都大賞典と秋華賞を的中させ、ついに呪いが解けつつあるように思えたが、最近は逆神ぶりを発揮しており、“消し”のファクターとしての役割をしっかり果たしてくれている。
さて、気になるのは今週末に阪神競馬場で行われる2歳王者決定戦「阪神ジュベナイルフィリーズ」の粗品の本命馬だ。昨年は1番人気のナミュールを本命馬に挙げ、結果は4着敗退。スタートでの出遅れが大きく響いたかたちで、これも“粗品の呪い”であると囁くファンも少なくなかった。
今年はそのナミュールの半妹ラヴェルが参戦。姉が果たせなかった2歳G1タイトルを獲得できるかどうかに注目が集まる。前走のアルテミスSではタフな東京マイルを上がり最速33秒0の末脚で差し切って快勝した。デビュー戦で素質の高さを見せたリバティアイランドを降しての勝利は評価したい点だ。
今回おそらくリバティアイランドと1番人気を争う人気馬となるだろう。粗品としても、昨年の雪辱を果たすのに昨年の本命馬の妹を本命視するのは面白いのではなかろうか。ただ、こちらもデビュー戦と前走のアルテミスSの2戦ともスタートで出遅れており、今回もゲートが課題となっている。姉同様に同馬にも“粗品の呪い”が働くなら、スタートで出遅れて圏外敗退という昨年同様のパターンも考えられるか。いずれにせよ、能力的・実績的にも上位の馬ではあるものの、粗品が本命視するようなら警戒しておきたい1頭だ。