有馬記念も終わり、いよいよ競馬業界も仕事納めが近づいてきました。29日(金)の大井競馬場では地方競馬の1年の総決算となる「東京大賞典」が開催されます。有馬記念を最後に1年を締めるファンもいれば、この東京大賞典で締めくくるファンも多くいることかと思います。
先週の有馬記念ではキタサンブラックが見事にラストランを有終の美で飾り、最高の形で花道を飾りましたが、東京大賞典ではラストランを迎えるコパノリッキーが有終の美を狙います。
コパノリッキーは現在歴代最多タイのG1・10勝を挙げており、東京大賞典を優勝すればホッコータルマエを抜いて単独で歴代最多の11勝となります。レース後には引退式を行う予定となっており、陣営としてもぜひここは有終の美を飾って気持ちよく引退式を迎えたいところでしょう。
東京大賞典は今年で4度目の出走で、1度目に走った2014年の2着が最高着順です。3戦全て掲示板内に入ってはおりますが、一昨年と昨年の2戦は4→5着と着順を落としております。鞍上は前走のチャンピオンズカップ(3着)で手綱を握った田辺裕信騎手が引き続き騎乗予定となっております。一昨年から昨年にかけてコパノリッキーの主戦騎手として活躍した武豊騎手は先週ラストランを馬を優勝に導いたという意味では験担ぎとなりそうなコンビですが、同馬で東京大賞典2位やマイルチャンピオンシップ連覇を果たすなど今年は田辺騎手とのコンビでの好走が目立っており、期待十分です。
昨年の東京大賞典では自身で逃げていきドスローに落として主導権を握りますが、直線では序盤でアウォーディーやアポロケンタッキーにあっさりと交わされ5着に敗退。昨年はJBCクラシック(5着)→チャンピオンズカップ(13着)というローテーションでしたが、今年はJBCスプリント(2着)→チャンピオンズカップ(3着)とローテーション的には大きな変化はないものの、G1を2戦連続好走と良い態勢で駒を進めてこれております。
ライバルには言わずと知れた昨年の覇者のアポロケンタッキーや、今年の帝王賞を制したケイティブレイブ、東京大賞典は3度目の出走となるベテラン・サウンドトゥルーなどの有力馬を始め、重賞連勝中のインカンテーション、JBCクラシックで3着したミツバ、韓国のコリアCを制したロンドンタウンといった伏兵馬も充実しております。
好メンバーが揃った今年の東京大賞典で有終の美を飾り、歴代最多のG1・11勝という偉業達成を果たして最高の花道を飾ることはできるのか?長く日本のダート界を引っ張ってきたコパノリッキーのラストランに注目です。