中山競馬の土曜メインは牝馬限定のハンデG3「ターコイズS」です。如何にも荒れそうな条件で、オープン時代の2011年は121万、重賞に格上げされた2015年は295万馬券の超高額配当が飛び出しており、波乱傾向の強い一戦です。ここは穴馬から狙いたいところではありますが、今回は出走予定馬の中でも上位人気が予想される有力馬3頭をピックアップしてみました。
ママコチャ(牝3、池江泰寿厩舎)
前走3勝クラスの納屋橋Sを制し、現在3連勝と波に乗るママコチャ。前走は番手追走からラスト3Fは33秒2の脚で抜け出して押し切る強い内容で快勝。勝ち上がるまで3戦を要しましたが、今年は4戦して3勝2着1回とオール連対を果たしており、本格化を迎えた印象です。直近2戦はマイル戦で強い勝ち方をしており、中山マイルは初となりますが先行力のある脚質的に高い適性を見せてくる可能性は大。古馬相手に連勝を重ねてきている臨戦過程、昨年のファンタジーS・3着という実績を見ても、ここで悲願の重賞初制覇達成の可能性は十分ある1頭です。
ミスニューヨーク(牝5、杉山晴紀厩舎)
昨年のターコイズSの覇者、ミスニューヨークは連覇を狙って今年も参戦。昨年の同レース勝利以降は勝ち星から遠ざかっていますが、中山牝馬S・3着、中京記念と京成杯オータムHでいずれも4着に善戦しており、マイルから1800mの重賞路線で常に上位争いを演じる堅実な1頭です。とくに中山コースは【3-0-1-2】と好成績で、昨年勝利しているここは言わずもがなベスト舞台。勝ち星からは遠ざかっているものの、牝馬限定のここは地力上位。自慢の差し脚が届く展開なら連覇の可能性は十分でしょう。
エリカヴィータ(牝3、国枝栄厩舎)
今年のフローラSを制し、重賞初制覇を果たした3歳牝馬のエリカヴィータ。オークス・9着、秋華賞・13着と牝馬三冠路線では結果を出せず、マイル路線で復権を狙います。オークスでは坂の途中で脚色が鈍り、秋華賞は後ろの馬にかぶせられ、外に出せずに前もつかえてとほとんど自分の競馬ができずに敗退という内容でした。新馬戦では切れる脚も見せましたが、以降はジリジリと良い脚を使ってという競馬。近2戦はかなり後方からの競馬でしたので、フローラSのようにある程度前目のポジションを確保できれば本来の力も発揮できるでしょう。今回は距離短縮と叩き2戦目で変わり身を見せたいところです。