いよいよ今週は一年の締めくくりとなるグランプリ「有馬記念」が開催です。一年の総決算とも言われるレースなだけに、ここを大一番として気を引き締めている競馬ファンは非常に多いことでしょう。今回は出走予定馬の中でも上位人気となりそうな有力馬3頭をピックアップしましたので予想の参考にお役立てください。
イクイノックス(牡3、木村哲也厩舎)
天皇賞・秋を制し、G1初制覇を果たしたイクイノックス。今年の皐月賞とダービーでいずれも2着に好走した3歳世代の代表格。前走の天皇賞・秋はパンサラッサが1000m通過57秒4というハイペースで逃げる特殊な流れとなりましたが、これを上がり3F32秒7という驚異的な切れ味で差し切り、決め手の違いを見せつけました。中山2500mの舞台で末脚を活かしきれるかどうかということろがポイントとなりそうですが、皐月賞・2着は心強い実績。父キタサンブラックとの父子制覇にも期待がかかります。
タイトルホルダー(牡4、栗田徹厩舎)
凱旋門賞・11着から巻き返しを狙うタイトルホルダー。世界の大舞台で果敢にハナを取って行く積極的な競馬で見せ場は作ったものの、適性外の条件ではさすがに厳しい結果となりました。ただ、国内G1・3勝の実績通り、国内に戻るここは巻き返しの期待十分。昨年の有馬記念は番手追走から抜け出す競馬で5着に敗れましたが、今春は天皇賞・春を7馬身差で完勝、続く宝塚記念もレコードで完勝しており、本格化した今なら昨年の雪辱を果たしてくるのではないでしょうか。ファン投票では1位を獲得し、今年は堂々の主役で望みます。
エフフォーリア(牡4、鹿戸雄一厩舎)
昨年の有馬記念の覇者エフフォーリアは連覇を狙って今年も参戦。昨年は皐月賞、天皇賞・秋、有馬記念のG1を3勝し、年度代表馬にも輝いた実績馬。ただ、今年は初戦の大阪杯でまさかの9着に敗れ、続く宝塚記念もまったく見せ場なく6着敗退と、今年に入ってから一気に調子を崩しています。関西圏の舞台が合わなかったのか精神面の崩れか、敗因については明らかになってはいませんが、約半年間立て直しを図るための調整に専念されてきており、長距離輸送のない得意な関東圏でのレースとなるここは巻き返しが期待されます。本来の能力を発揮できさえすれば、上位争いは必至でしょう。2002、2003年のシンボリクリスエス以来の連覇達成となるかにも注目です。