年は明け2018年もついに始まりました。競馬の新年の幕開けを飾る金杯レースが6日(土)に中山と京都で開催され、2018年の競馬がいよいよスタートします。
今回注目馬として取り上げたいのは中山金杯に出走するダイワキャグニーです。通算成績は7戦4勝で、7戦中6戦が東京コースで4勝全てが東京コース。中山は昨年春に出走した弥生賞(9着)のみで左回り巧者というイメージが非常に強い一頭です。
能力は上位の実績馬。鍵は“右回り”の克服か
初の対・古馬戦となった2走前の毎日王冠では勝ち馬リアルスティールと差のない4着に入着。前走のキャピタルステークス(OP)でも同世代のライバルでありG1馬のサトノアレスとの激闘で勝利を収めるなど、古馬やG1馬相手でも強い競馬をしてきております。力だけ見れば今回の中山金杯の出走メンバーの中では上位の実力馬ですが、弥生賞9着が唯一の実績である右回りコースで、実力通りの力が発揮できるかどうかが懸念されます。
弥生賞は番手から進めてペースはスロー、直線も序盤で伸びあぐねて後続に交わされ9着に敗退という内容でした。左回りの東京コースでは直線向いてから手前を変えておりましたが、ここでは4コーナーで手前をかえており、体が外に膨れているようなコーナーワークは東京コースのコーナリングと比べるとやはり動きは悪く、直線でもいつもの伸びが見られませんでした。
ペースが流れたプリンシパルステークスやキャピタルステークスではしっかりと伸びております。最初から流れやすい東京コースは向いてそうで、スローからロングスパートになりやすい中山コースでは展開的な面での不安も出てくるでしょう。「右回り」と「ペース」は勝敗を分ける大きな要因と言えそうです。
ハンデは56kg。重賞を2勝しているウインブライトやカデナと同斤量ということを考えると見込まれた感がありますが、古馬のオープン特別を勝っている点が評価を高めているのでしょう。手薄なメンバーが相手ならこのハンデも致し方ないというところです。
「右回り」「ハンデ」「ペース」と不安要素はいくつかありますが、今回は逃げ馬のマイネルミラノがいるので厳しい流れを演出してくれればこの馬向きのペースとなる可能性もありますし、昨年春の弥生賞から成長しているなら右回りも克服してくれる可能性もあります。しかし、ある程度上位人気に推される点も考えると危険な一頭でもあるので、重い印は打ちづらいところです。