【シンザン記念予想2018】ファストアプローチ、ここは実力が一枚上か

8日(月・祝)は京都競馬場で「シンザン記念」が開催されます。伝説の三冠馬シンザンを記念して創設されたレースで、過去には2012年の優勝馬ジェンティルドンナ、2014年の優勝馬ミッキーアイル、2011年の2着馬オルフェーヴルなど、後の活躍馬を数多く輩出してきた出世レースとしても有名です。

ファストアプローチ、ここは実力が一枚上か

今年の優勝候補の最有力候補はファストアプローチ。前走の朝日杯フューチュリティステークスでは先行策から粘り込む6着で見せ場は十分作ってくれました。重賞は去年の札幌2歳ステークスでもオルフェーヴル産駒のロックディスタウンと差のない2着に入着。次のオープン特別の芙蓉ステークスでもホープフルステークス4着のサンリヴァルの2着に健闘するなど、G1での活躍ぶりやG1で活躍した馬を相手に善戦した内容を見る限り、実力上位と見て間違いないでしょう。

好メンバーが揃った朝日杯フューチュリティステークスに比べるとかなりメンバーは楽になりましたし、休み明けを叩いた2戦目なら状態良化も見込めます。鞍上がM.デムーロ騎手へと乗り替わる点も期待感を強めますね。買い要素が多く不安材料が少ない馬ですが、キレる脚があるタイプではないのでスピード勝負に持ち込まれると欠点を晒してくる可能性はあります。スローからだとキレ負けの懸念も出てきますので、ある程度ペースを引き上げて先行していく策が理想でしょう。

ファストアプローチの血統ですが、ガリレオ系ドーンアプローチの仔という外国血統で京都芝1600mへの適性は疑問もあります。ただ、走りを見る限りでは距離は延びるよりもマイルぐらいが丁度良いイメージという印象もあります。新馬戦からマイナス4キロでの出走となりましたが、それでも532キロでの出走とかなり大きい馬で、前走も馬体重を4キロ増やして540キロでの出走となりました。その馬格からもマイルは強い競馬をしてくれそうです。札幌でのレースっぷりからも力のある馬場もこなせるタイプで、馬場が渋ればなおよいでしょう。

まずはメンバーの格が落ちるマイルのG3であっさりと重賞初制覇を果たしてもらい、大きなところへと進めていってほしいところです。出世レースを制し、クラシック戦線の有力候補に躍り出ることはできるでしょうか?期待の素質馬に注目です。