2022年の阪神競馬を締めくくる重賞「阪神カップ」が25日に行われます。創設当初からG2格付けされており、例年短距離路線のトップクラスが集結するハイレベルな一戦です。今回は出走予定馬の中でも上位人気となりそうな有力馬3頭をピックアップしましたので予想の参考にお役立てください。
グレナディアガーズ(牡4、中内田充厩舎)
昨年の阪神カップの覇者、グレナディアガーズは連覇を狙って今年も参戦。今年は初戦の高松宮記念・12着、海外初挑戦となった前走のプラチナジュビリーSでは19着大敗と近2戦は惨敗続きですが、海外の芝、1200m戦といずれも条件が合わなかっただけで、得意の阪神コースで距離も1400mに戻るここは大幅な条件好転。今回の相手関係に入れば実績は上位ですし、鞍上も昨年同レースを制したコンビのC.デムーロとくれば巻き返しの期待十分でしょう。2013~2014年を制したリアルインパクト以来の連覇で復活を印象付けられるかに注目です。
ダイアトニック(牡7、安田隆行厩舎)
前走のスワンSを制し、重賞4勝を挙げたダイアトニック。阪神1400mは前走のスワンS、今年2月の阪急杯を制しており、ベスト舞台。今年は高松宮記念と安田記念でいずれも14着に大敗しましたが、スプリンターズSでは4着に善戦しており、G1戦線に果敢に挑戦しながら着実に力をつけきたという印象です。本格化を迎えている現状で絶好の舞台、G2戦なら重賞5勝目も目前かに思えます。引き続き好相性の主戦・岩田康誠騎手とのコンビで重賞連勝を狙います。
バスラットレオン(牡4、矢作芳人厩舎)
前走の武蔵野S・3着から駒を進めてきたバスラットレオン。昨年4月のニュージーランドT快勝後は4戦連続二桁着順で連敗を喫するなど不甲斐ない競馬が続いていましたが、今年3月にドバイのゴドルフィンマイルを快勝すると、英国G1のサセックスSでも4着と海外のG1・G2で活躍。海外帰りで秋初戦となった前走の武蔵野Sで3着に好走し、海外での武者修行の経験がようやく実を結んで復活の兆しを見せてきています。意外にも1400m戦は今回が初となりますが、持ち前の先行力が活きそうな短距離が舞台ならあっさり勝ち切るパターンも十分あり得るでしょう。