2歳王者を決めるG1「ホープフルステークス」がいよいよ開催です。来年のクラシックを占う上でも重賞な一戦ゆえ、ここは見逃せない一戦です。今回は出走予定馬の中でも上位人気となりそうな有力馬3頭をピックアップしましたので予想の参考にお役立てください。

ガストリック（牡2、上原博之厩舎）

前走の東京スポーツ杯2歳Sを制し、重賞初制覇を果たしたガストリック。レースは中団追走から内をスムーズに加速していき、評判馬のダノンザタイガーとの追い比べを制して勝ち切る強い勝ちっぷりでした。新馬戦、東京スポーツ杯2歳Sといずれも東京の1800m戦で差し切り勝ちを果たしており、決め手は上位。過去にG1馬を多数輩出している出世レースを好内容の競馬で制しただけに、同レース然りクラシックでも期待したい1頭。鞍上の三浦皇成騎手にとっても悲願のG1初制覇がかかる一戦ということで、注目度の高い1頭です。

ハーツコンチェルト（牡2、武井亮厩舎）

前走の東京スポーツ杯2歳S・3着馬のハーツコンチェルト。単勝オッズ1.8倍という断然人気に推されながらの3着は痛い敗戦でしたが、外枠スタートからの出遅れ、終始外々をまわるロスがあっての競馬では致し方ないという見方も出来るでしょう。上がり3Fはメンバー最速33秒8の脚を使えおり、0秒2差の3着まで追い込む競馬なら見限るのは早計。新馬戦は緩やかなペースを早め先頭から8馬身差の完勝と高いパフォーマンスを見せており、実力上位なのは明確。スムーズな競馬さえ出来ればここでも勝ち負けが期待されます。

ミッキーカプチーノ（牡2、矢作芳人厩舎）

前走の葉牡丹賞を快勝したミッキーカプチーノ。今回と同舞台となる中山の2000mで3馬身差の完勝を果たした点は好材料。また、東京2000mの新馬戦は好位追走からメンバー上がり最速33秒7の脚を使って快勝しており、負かした相手もその後の京都2歳Sを制したグリューネグリーンや次戦をしっかり勝ちきった相手ばかり。ラスト2Fも11秒3－11秒3の好ラップで、デビューからの2戦でいずれも高いパフォーマンスを見せている素質馬です。520kg台とかなり馬格がある割に立ち回りが上手く、スムーズにギアを上げていけるセンスの高さも魅力。同舞台を好内容で勝ち上がった前走の内容からも、上位争いが期待される1頭です。