有馬記念で買いたい騎手と言えば、過去4勝の実績があるグランプリ男・池添謙一、過去3勝の実績がある天才・武豊などを思い浮かべるファンも多いと思うが、勝利数だけが実績ではない。過去10年で9度騎乗し、6度馬券に絡んでいる(1-3-2-3)安定感の高いジョッキー・C.ルメール騎手の存在を忘れてはいけない。勝利数こそ1勝のみだが、騎乗すれば3回に2回は馬券に絡むという高い複勝率を誇っている。
また、今年の有馬記念は12月25日に開催されるが、同日はクリスマスだ。ルメール騎手が“クリスマスの有馬記念に強い”という事実は最近ファンの間では周知され始めているようなのでご存じの方も多いかと思うが、これまで2005年のハーツクライ・1着、2011年のエイシンフラッシュ・2着、2016年のサトノダイヤモンド・1着といったように、25日のクリスマスに開催された3戦でオール連対を果たしている。
今年は秋初戦の天皇賞・秋を制して晴れてG1馬となったイクイノックスで参戦を予定しており、前評判の高い有力馬に騎乗予定となっている。十分に期待して良い条件だ。
中山コースは皐月賞で2着に敗れているが、内荒れの外伸び馬場や仕掛けが早過ぎたなど、敗因は明確だ。どちらかと言えば2500mの距離の方が不安視したくなる点。この距離でも得意の末脚を最後まで伸ばし切ることができるのかどうかがカギとなりそうだ。
とは言え、同レースにおいて高い好走率をマークしているルメール騎手、ハイレベルな秋初戦のG1を制して弾みをつけてきた有力馬、さらには面白いクリスマス・ジンクスも加わるとなると、まず馬券圏内は確実のように思える。ここは素直に同馬を軸とした馬券で勝負するのが妥当とも言えるだろう。今年もルメール・サンタは、競馬ファンにプレゼントを届けてくれるのか。レースを楽しみに待ちたい。