2015年12月13日(日)香港国際競争で開催された香港カップでエイシンヒカリ(牡4・武豊騎手・坂口正則調教師)がGⅠ初制覇を海外で見事に達成しました。前走、天皇賞(秋)では9着となり、持ち味である逃げのスタイルの限界を危惧されましたが、今回もスタートからハナにたち、最後まで一度も譲らない見事な逃げ切りを見せました。
いわゆる大逃げとは違い、つねに後続と2~3馬身程度の差をつけ先行し、ペースをコントロールする鞍上武豊の手腕も光る素晴らしいレース展開。
2着に入ったヌーヴォレコルトも最終直線までためた脚で中団8頭目あたりから最内を通って追い上げを見せましたが、最後はエイシンヒカリに1馬身届かずの2着となりました。とはいえ、1着エイシンヒカリの鞍上武豊はゴール直前には既にガッツポーズ、エイシンヒカリも若干脚を残しての余裕を持った勝利に見えました。
エイシンヒカリは、天皇賞やチャレンジカップで見せた9着という大敗からムラッ気を感じますが、まだまだ底を感じさせない、来年の成績も楽しみにさせてくれる勝利でした。来年も2,000mをメイン路線に、同じく香港のG1クイーンエリザベス2世カップ、天皇賞(秋)のローテーションを目指す模様です。