3月末に開催される高松宮記念を目指すメンバーが集まる「シルクロードステークス」。春のスプリント王への登竜門として注目される一戦です。
昨年は初の重賞挑戦となったシルクロードステークスで2着に健闘し、高松宮記念を見事勝利しG1馬に輝いたセイウンコウセイは、今年もここから春のスプリント王連覇を目指します。高松宮記念を勝利し伸びゆく4歳馬として大いに期待されましたが、その後は連敗続きで人気を裏切るレースが続いている状況です。昨年好走した舞台での復活を願うファンも少なくないのではないでしょうか。
しかし、前走の京阪杯は得意の京都で56キロと好材料が揃っておりましたが、ここでも7着と凡走。レースは5枠からスタートし、押しての先行策。時計が掛かっている中でペースも平均と悪くない流れでしたが、直線追い出されても伸びは地味で、他馬に一気にごぼう抜きにされるという内容でした。身体的な疲れなどを懸念する声も少なくないと思いますが、陣営はしっかりレースに出してくるし、調教も毎回よく見えるので、馬の精神的な問題を懸念する声もあがってきそうですね。
とは言え、その前の二桁着順に敗れた2戦に比べればだいぶましにはなったという印象もあります。一気に捲くられたとは言えなんだかんだで勝ち馬とは僅か0.2秒差でしたし、直線までは悪くない内容でした。
1週前の追い切りはWコースで、5ハロン66秒9-12秒4と悪くありません。同馬を管理する上原博之調教師は「前走の京阪杯時と比較しても良くなっていますし、冬場の寒い時期が良いのかもしれません。」とコメントし、時期的な要素も関係している可能性を示唆しました。昨年のシルクロードステークスと高松宮記念では光るものを感じただけに、G1馬らしい走りで復活を果たしてもらいたいところです。