有馬記念不調で回避のラキシスそのまま引退が決定

2014年エリザベス女王杯勝ち馬のラキシス(牝5・角居厩舎)が脚部への不安から有馬記念への出走を見送っていましたが、そのまま引退し繁殖入りすることが発表されました。

通算戦績は17戦5勝[5-3-0-9]、連対率47%の好成績でしたが、今年の春以降は精彩を欠き、掲示板がせいぜいというレースが多くなりました。今後はノーザンファームで繁殖牝馬となります。順調に行けば2019年に初年度産駒のデビューとなります。

血統的には父ディープインパクトと母父StormCatのニックス説を裏付ける活躍を見せました。母のマジックストームは米G2モンマスオークスを優勝しており、母系直系にはその他めぼしい血統馬はいないものの、3代母のLuianaの半兄シャトーゲイもいる隠れ名門血統。シャトーゲイはケンタッキーダービー、ベルモントS優勝の2冠、かつ残り1つのプリークネスSも2着、日本にサイアーラインは残っていなさそうですが、ブルードメアサイアーとして、タマモクロスや、障害で無類の強さを誇ったメジロワースなどを残しました。

今後繁殖へ行っても期待のかかるラキシスだけに、早めの引退は寂しいですが深刻な故障の前に無事引退を迎えられたことを歓迎いたしましょう。

交配相手としては、ディープインパクト産駒ということで、非サンデー系種牡馬のキングカメハメハなどミスプロ系が想定されますが、ラキシス自身にも4代前にミスタープロスペクターが入っていることから、インブリードを嫌われる場合は、選択肢から外れる可能性もあります。とはいえ、5×4程度なので問題ないとは思いますが、インブリードならばいっそ今年種牡馬入りしたエピファネイアとの配合に興味があります。

エピファネイアとの配合ではサンデーサイレンス4×3の奇跡の血量に加え、Hail to Reasonが5×5、Northern Dancerは5×5(×6×6)と、日本で結果を出している血統の面白いところを総取りとも言えるのではないでしょうか。

引退早々楽しみを与えてくれるラキシス、やはり名馬だったと言わざるを得ませんね。