3歳牝馬が激突するマイル重賞「フェアリーステークス」へ向けて各馬が最終追い切りを終えてきました。今回は追い切り映像やタイム、1週前の内容などから総合的に好調馬を判断し、とくに評価が高かった馬を3頭ピックアップしました。
ミシシッピテソーロ(牝3、畠山吉宏厩舎)
1/4(水)美浦・南W(良)5F67.2-4F52.3-3F38.0-1F11.9(馬なり)
美浦の南Wで3頭併せ。道中は前に1頭、後ろに1頭置くかたちで折り合いに専念しながら進め、直線は3頭併せの真ん中から進出。先行した相手にコーナーで取り付いて直線序盤で前へ出ると、ラスト1Fは11秒9の脚で伸びて内と外から迫る相手に食い下がってそれぞれと併入しました。内から伸びたのは古馬オープンのウイングレイテストで、年長馬2頭に前を譲らず気持ちの入った追い切りを消化できたのは好感が持てます。まだ手前替えに戸惑うところも見られますが、ギアが入ってからの伸びは良好。好状態で臨めることは間違いないでしょう。
スピードオブライト(牝3、相沢郁厩舎)
1/5(木)美浦・南W(良)6F82.6-5F67.2-3F38.9-1F12.4(馬なり)
美浦の南Wで単走。馬場の外目をしっかりとしたフットワークで駆け上がり、しまいはラスト1F12秒4の脚でゴール。終始馬なりの余力残しといった内容でしたが、昨年末31日にはしっかり追っており、古馬2勝クラスとの追い比べを制して4馬身差の先着を果たす負荷のかかる追い切りを消化しています。最終は軽めの調整で問題ないでしょう。デビュー戦と前走の京王杯2歳Sの時も調教はしっかり動いており、稽古駆けするタイプの可能性が高いですが、引き続き高いレベルで好調をキープできている印象です。
イコノスタシス(牝3、古賀慎明厩舎)
1/4(水)美浦・南W(良)6F82.0-5F67.0-4F52.8-3F38.5-1F12.1(馬なり)
北村宏司騎手を背に美浦の南Wで3頭併せ。3頭併せの真ん中から進め、直線は内と外から挟まれながらもラストは1F12秒1の脚で伸びてそれぞれと併入しました。直線は左右からタイトに挟まれるプレッシャーを受けながらもしっかりと我慢は利かせており、ラストも怯まずシャープに伸びて併入と文句なしの内容。年末31日の追い切りでも3頭併せをこなして中間も順調そのもの。まだ折り合い面に課題があり、コーナーも逆手前で走ったりとまだ成長の余地がある馬ではありますが、追い切りでは併せ馬のプレッシャーに動じずしっかり動けており、良化してきているのは間違いなし。体自体のデキは良さそうなので、レース感が分かってくればパフォーマンスも上がってくるでしょう。