春の天皇賞や宝塚記念に向けた古馬中長距離路線の開幕とも言える長距離古馬ハンデ重賞「日経新春杯」がいよいよ開催です。春の古馬中長距離戦線を占う重要なレースでもあり、芝2200mという長距離に加えてハンデ戦と予想を難しくさせる条件が揃っているレースでもあります。今回は出走予定馬の中でも上位人気となりそうな有力馬3頭をピックアップしましたので予想の参考にお役立てください。
ヴェルトライゼンデ(牡6、池江泰寿厩舎)
前走ジャパンC・3着から参戦するヴェルトライゼンデ。同じ中京の2200mで行われた神戸新聞杯・2着、2000mの鳴尾記念・1着の実績があり、中京コースは得意舞台。前走のジャパンCでも3着に好走しているように、左回りは良く走ります。また、2021年春に屈腱炎が判明してから長期休養を余儀なくされましたが、約1年半ぶりの休み明け初戦となった鳴尾記念を快勝、前走のジャパンCも強豪が集まる中で3着に食い込み、地力の高さを見せつけています。今回はハンデを背負う立場となりますが、得意舞台で地力上位のここは勝ち負けでしょう。
プラダリア(牡4、池添学厩舎)
昨年の青葉賞の勝ち馬、プラダリア。日本ダービー・5着、菊花賞・7着とクラシックでは結果を出せませんでしたが、ダービーで皐月賞組に食い下がっての5着は評価して良い内容。1月のデビューとしては善戦しており、古馬となってからの今年の飛躍も期待したくなる1頭です。前走の菊花賞・7着も前半1000mが58秒7と長距離としては速いペースで流れ、内でもごちゃつき精神的にも厳しいレースを強いられた印象。得意距離に戻る点は好材料ですし、しっかり脚が溜まる展開なら今度こそ力を発揮できるはず。
ヤマニンゼスト(牡4、千田輝彦厩舎)
昨年の神戸新聞杯の2着馬、ヤマニンゼスト。最内の経済コースから直線も内が開いて追い上げての2着確保と、展開が向いたところはありますが、しっかり脚を溜めればしまいは長く良い脚を使える馬です。続く菊花賞は6着でしたが、適距離でない舞台で位置取りも後方すぎるという中でもこの馬なりの末脚は見せており、情状酌量の余地はあります。同舞台となる神戸新聞杯・2着の実績は心強く、距離短縮となるここは、再び浮上する存在となるでしょう。