ダービー馬のレイデオロがついに始動!11日(日)に京都競馬場で開催される「京都記念」(G2)に出走予定となっております。今年はこの京都記念から始動し、3月末にドバイで開催されるドバイシーマクラシックに向けて動き出しました。
「まずは京都記念を見て、挑戦するかを決めたい」と同馬を管理する藤沢和雄調教師が語っているように、ここでのパフォーマンスがドバイ行きを左右します。昨年はダービーを優勝、ジャパンCで2着と東京コースでの好走が目立ちましたが、今年は初の京都に初の海外遠征と初物尽くしのプランとなっております。
今回京都記念のレイデオロを考察する上でポイントとなる点は2つ。「初の京都コース」という点と、ルメール騎手の騎乗停止により「D.バルジュー騎手へ乗り替わる」という点です。
まず初の京都コースですが、昨年秋初戦の神戸新聞杯は長距離輸送でしたが何ら問題なくレース優勝を果たしていることから、輸送についてはさほど問題にはならなそうです。問題のコース適性ですが、レイデオロはこれまで出走したレースの展開を見ていくと、比較的ペースが流れているレースでの好走が目立ちます。京都の2200mは内回りの4コーナー付近からスタートし、1コーナーまで距離があるため、序盤はゆったりとしたペースで流れます。後半は瞬発力勝負となる傾向がありますが、2歳時にホープフルSで見せたような瞬発力を持つレイデオロなら、分があると見ても良さそうです。
次に乗り替わりについてですが、デビューから手綱を握り続けてきたルメール騎手から乗り替わってしまう点は唯一の誤算と言っていいでしょう。変な癖があるといった馬ではないので乗り難しいということはないと思いますが、この馬のことを熟知しているルメール騎手の信頼度が高かっただけに、今回の乗り替わりは痛いです。バルジュー騎手はG1の実績もあり、小倉などローカルでの活躍が多い印象がありますが、京都で上手く乗るというイメージは全くありません。今回は馬が強いので心強いですが、レイデオロも初の京都ということで持っている実力をしっかりと発揮できない可能性もあるので、絶対的な信頼を置くことは危険かもしれません。
いずれにせよ、ここの内容次第でドバイが決まるなら、結果を残して弾みを付けたいところでしょう。