【連番の法則】2023年1回中山・中京開催前半を振り返り出現傾向を探る

今年のJRA初開催が例年恒例の1月5日に、そして中1日おいての週末7~9日にかけて3日間開催で行われた。開幕日のメイン競走として、「第72回 中山金杯(GⅢ)」と「第61回 京都金杯(GⅢ)」が行われ、4月からの京都競馬場リニューアル再開に伴い'21から中京で行われてきた「京都金杯」もラストとなった。

また、8日には「第57回 シンザン記念(GⅢ)」、9日に「第39回 フェアリーステークス(GⅢ)」の明け3歳重賞が行われ、'23クラシックロードが早くも開始となった。

恒例の新年開幕重賞「中山金杯」は、単勝1番人気ラーグルフ(戸崎圭太騎手)が重賞初制覇。2着に7番人気クリノプレミアム、3着に2番人気フェーングロッテンが入り、「連番の法則」も1・2着馬による「一組連番」で幸先良いスタートとなった。一方の「京都金杯」は、5番人気イルーシヴパンサー(岩田望来騎手)が重賞2勝目、残念ながらこちらは「法則外」決着であった。

さらに近年の出世レースのひとつシンザン記念。今年は出走頭数7頭とやや寂しい頭数で行われたが、2番人気ライトクオンタム(武豊騎手)が新馬戦に続いての2戦目重賞挑戦も完勝で連勝。同レースをステップにしたジェンティルドンナやアーモンドアイといった名牝に続けるか、今春が楽しみとなった。そして毎年一筋縄ではいかないフェアリーSは、重賞馬にして2勝を挙げていたにも関わらず11番人気と盲点になっていたキタウイング(杉原誠人騎手)が見事重賞2勝目。2着に7番人気メイクアスナッチ、3着にも6番人気スピードオブライトと波乱の高配当結果となり、ここは2・3着馬による「一組連番」で決まった。

では開幕週の結果、そして「開幕週から見た傾向」を探っておこう。全結果は下表のとおり。

1月5日
-中山中京合計出現率(%)
ALL連番1014.2
一組連番4(1)6(2)1041.7
同番1128.3
合計67--
出現率(%)50.058.3--
1月7日
-中山中京合計出現率(%)
ALL連番1(1)014.2
一組連番77(3)1458.3
同番11(1)28.3
合計98--
出現率(%)75.066.7--
1月8日
-中山中京合計出現率(%)
ALL連番4(3)0416.7
一組連番07(3)729.2
同番1014.2
合計57--
出現率(%)41.758.3--
1月9日
-中山中京合計出現率(%)
ALL連番1(1)128.3
一組連番8(3)6(3)1458.3
同番12312.5
合計109--
出現率(%)83.375.0--
  • ※「同番」「一組連番」、同時に成立(13番→2番→3番 等)は「同番」としてカウント
  • ※( )内は同枠2頭が入った回数

2場4日間計96レースが行われ、法則決着の内分けは、「一組連番」が計45レース、「ALL連番」「同番」が各々計8レース。通常時確率メインの「一組連番」が3日目(8日)に絶不調など全体的にも低調スタート、最後にようやく好調モードを取り返して終了した感じであった。「ALL連番」「同番」は、平均ではほぼ通常モードながら、やや偏り傾向が見られた。そして高額配当は、4日目に超高額「100万超」2回「10万超」4日間通算21回と新年早々「お年玉」的大爆発出現となった。メインレースは、4日目9日の中山メインのGⅢで51万、中京メインのリステッド競走から356万の超高額を残し上々のスタート。

さて、'20のコラム開始以来、基本的に毎週「一組連番」「ALL連番」「同番」の「連番の法則」3組の結果を振り返って来たが、今年は若干内容を変更。「各開催の変わり目」を中心に、「開催場別の結果・傾向と出現傾向を探る」方向でお届けしたいと考えている。

中山

ではまずは'23開幕の「中山」から。出現傾向として、まず特筆すべきは8日の「一組連番」0回、つまり少なくともコラム開始初の「一組連番」無し、に終わった1日であったこと。7日と9日にはそれぞれ1日7回8回と過半数モードであったが、初日の少回数(4回)とともにアップダウンの激しい「一組連番」傾向。また反対に、8日は「ALL連番」4回と一日の出現としては超爆発し、「同番」こそ4日間とも1日1回ずつと平均的であったが、一言で傾向を表すならばやはり「好不調の波激しい中山」であった。残り2週の今開催「中山」では、「いずれの組かに的を絞って挑む」のが良いかもしれない。

表1: 中山4日間の主な出現回数データ <高額、同枠絡み、重賞・L競走>
- 一組連番 ALL連番 同番
100万超 1 0 0
10万超 5 2 2
同枠2頭絡み 4 5 0
重賞(全2R) 2 0 0
リステッド(全2R) 1 1 0

※ 「」: 一組、(): 同枠、太字:推奨軸人気

表1「一組連番」主な1→2→3着単勝人気

  • 100万超: 「15番人気」→「10番人気」→8番人気 【512万】
  • 10万超: 「4番人気」→6番人気→「11番人気」【22万】
    「7番人気」→「5番人気」→4番人気【46万】※他3回は 同枠・重賞に記載
  • 同枠 一組連番: 「(5番人気)」→「(4番人気)」→6番人気 【19万】
    「(7番人気)」→6番人気→「(1番人気)」 【14万】※他10万未満2回
  • 重賞: 「1番人気」→「7番人気」→2番人気【4.4万】
    11番人気→「7番人気」→「6番人気 」【51万】
  • L競走: 2番人気→「6番人気」→「1番人気」【2.1万】

表1「ALL連番」主な1→2→3着単勝人気

  • 10万超: ※ 2回ともに同枠2頭絡みのため、「同枠2頭絡み」に記載
  • 同枠2頭絡み: (2番人気)→(4番人気)→1番人気【1.3万】
    (10番人気)→(3番人気)→6番人気 【58万】
    8番人気→(1番人気)→(9番人気)【7.6万】
    (2番人気)→(12番人気)→3番人気 【14万】
    (6番人気)→(5番人気)→1番人気 【3.2万】
  • L競走: 2番人気→4番人気→5番人気【2.5万】

表1「同番」主な1→2→3着単勝人気

  • 10万超: 「8番人気」→3番人気→「9番人気」【16万】
    9番人気→「6番人気」→「3番人気」【11万】

中京

次に京都代替え「中京」から。こちらは「一組連番」は4日間とも半数以上の通常モード、傾向としては「ALL連番」1回と昨夏以来の好調組が年始絶不調であったことか。「同番」は、3日目こそ0回であったが、4日目に2回で4日間平均すると1日1回であった。10万超高額配当は「同番」からも出ていたが、残り2週の今開催「中京」では、1日の過半数を占めた「一組連番」。特に初日から4日目まで、1日2回、3回、3回、3回と半数近くを占めた「『同枠・一組連番』を抑えて挑む」のが良い傾向と言えるのではないだろうか。

表2: 中京4日間の主な出現回数データ <高額、同枠絡み、重賞・L競走>
- 一組連番 ALL連番 同番
100万超 1 0 0
10万超 10 0 1
同枠2頭絡み 11 0 1
リステッド(全2R) 1 0 0

※ 「」: 一組、(): 同枠、太字:推奨軸人気

表2「一組連番」主な1→2→3着単勝人気

  • 100万超: リステッド競走のため、「L競走」に記載
  • 10万超: 「8番人気」→「2番人気」→10番人気【22万】
    14番人気→「2番人気」→「8番人気」【47万】
    ※他 推奨軸内2回、推奨軸外3回、下記「同枠・一組連番」3回
  • 同枠 一組連番: 9番人気→「(4番人気)」→「(8番人気)」【89万】
    「(10番人気)」→「(4番人気)」→1番人気【23万】
    「(9番人気)」→2番人気→「(3番人気) 」【13万】
    他配当10万未満7回
  • L競走: 「(9番人気)」→「(8番人気)」→13番人気 【356万】

表2「同番」主な1→2→3着単勝人気

  • 10万超: 「5番人気」→「1番人気」→8番人気【11万】
  • 同枠2頭絡み: 「(1番人気)」→「5番人気」→ (7番人気)【6.1万】

前記のとおり、今年は各開催の変わり目に「開催場別の結果・傾向と出現傾向」をお届けしたいと思うので、「毎週お届け」ではなくなるが、法則で挑む際の参考になれば幸いと考えている。より見易く、参考に出来るよう、徐々に整えられればと考えている。