フェアリーSは1番人気に推されながらも6着に敗れた石橋脩騎手のテトラドラクマ。早めに動いていくかと思いきや、序盤で内の藤田菜七子騎手のジョブックコメンと接触し、折り合いを意識しすぎたのか道中はジリジリと上げるのみ。4コーナーでも外に何度も目をやり気にしすぎる一面が見受けられた。前崩れの展開になってしまったことも敗因の一つだが、1番人気に推されるだけの実力はあった馬なだけに、騎乗には不満が残る一戦となった。
今回は田辺裕信騎手に乗り替わり仕切り直しとなる。前々走の未勝利戦では東京マイルで後続に5馬身差をつける圧勝しており、タイムも1分33秒台と好時計。東京替わりは好材料と言えるし、東京巧者の田辺騎手なら末脚勝負を避ける乗り方を意識してくれるのではないだろうか。奇しくもレース当日は田辺騎手の誕生日。重賞タイトルをプレゼントといきたいところだろう。
とにかくレースメイクを主体的に進めていくことで本領が発揮される馬ゆえに、前目でペースを引き上げていくことが勝利へのカギと言えるだろう。前走が不完全燃焼気味に終わっていることからもダメージの心配もそこまでない。前走の負けで人気も落ちるだろうし、今回は絶好の狙い目と言って良いのではないだろうか。
ということで、今年のクイーンCは鞍上強化と東京替わりで条件が良化となるテトラドラクマの巻き返しに期待したい。