昨年12月に香港ヴァーズに出走し、9着に敗れたキセキ(牡4、角居勝彦厩舎)が、C.ルメール騎手とのコンビで日経賞(3月24日、G2、中山・芝2500m)に出走することが明らかとなった。
今後はここをステップに天皇賞春(4月29日、G1、京都・芝3200m)に向かう予定となっており、天皇賞でも引き続きルメール騎手に乗ってもらう予定となっている。
近4戦はM.デムーロ騎手が手綱を握り、神戸新聞杯で2着、菊花賞で1着を獲るなどその好成績に大きく貢献してきた。次走の日経賞からはルメール騎手に乗り替わりとなるが、新馬戦を制したコンビでもあり、「新馬戦でも乗ってもらっているジョッキーですからね」と角居師も久々のコンビに期待を寄せている様子だ。
同馬は香港ヴァーズ出走のため香港へ遠征した際、白癬(はくせん)により他馬と隔離されるなど、レースギリギリまで出走が危ぶまれるなどといったトラブルがあったが、休養を経て現在は無事に調整が進められてきている。超極悪馬場となった菊花賞や、慣れない遠征の疲れは気になるところだが、明け4歳のクラシック馬の始動戦は、春のG1に向けたポイントを握る注目の一戦となりそうだ。