阪神ジュベナイルフィリーズをメジャーエンブレムが、朝日杯フューチュリティステークスをリオンディーズがそれぞれ勝利し、2歳馬の頂上決戦は一段落したかに見えますが、今週はもう一つの2歳馬頂上決戦、ホープフルステークスが中山競馬場で開催されます。
昨年の番組改編に伴い、阪神で開催されていたフューチュリティステークスと交換するような形で中山に移籍になりました。もともとは朝日杯FSが中山1600mの外枠圧倒的に不利とも言われる特殊なコースでの開催だったこともあり、陣営側からはG1よりも指示されるG3として知られていたレースです。開催場所、レース名が変わっても、その人気は衰えることなく、朝日杯FSに出るべきだろう世代の主役とも言える馬が今年も集まってまいりました。
過去の優勝馬を見るとワンアンドオンリー、エピファネイア、ヴィクトワールピサ、ロジユニヴァースなど、その他にも重賞勝ち馬多数のその後の勝ちもほぼ約束されているような出世レース。
さて、そんなホープフルステークスですが、気になる今年の有力出走馬をご紹介いたします。まずは、今年の新馬戦では最も注目度の高かったであろうロードクエスト(父マツリダゴッホ、母マツリダワルツ)。2戦2勝で新潟2歳Sを制し、秋は使わずそのまま緒戦をホープフルステークスへと併せてまいりました。その圧倒的な走りから早くも来年のダービー候補として注目を集めています。とはいえ戦歴はまだ浅いため、態勢を盤石のものとするか試金石となる3戦目です。
そして、新馬戦ではロードクエストの2着を喫したブレイブスマッシュ(父トーセンファントム、母トーセンスマッシュ)も出走します。ブレイブスマッシュの戦績は5戦2勝で、未勝利を抜けるのに手間取り3連続2着、無事9月に未勝利戦を勝ち抜くと、続く新設重賞のサウジアラビアRCでは見事に優勝。実は負けた3戦もロードクエスト、アストラエンブレムといった素質馬相手で、アストラエンブレムはサウジアラビアRCでリベンジ済。このホープフルSではロードクエストへのリベンジを果たせるかに注目が集まります。
続いて、バティスティーニも要注目です。こちらも無傷の2連勝で当レースへ挑みますが、新馬戦・500万下とレース格ではロードクエストに遠く及びません。ところが、2戦目の500万下条件戦・黄菊賞がちょっとした豪華なレースということで話題となったのを覚えている方もいるのではないでしょうか。レーヴディソール産駒のアラバスター、ゴールドアリュールの半弟レヴィンインパクトという豪華血統の条件戦を見事に勝利したバティスティーニ。レース格は劣るものの、要注目の1頭です!
今年の2歳馬は非常にレベルが高く見応えがたっぷりです。有馬記念で一層盛り上がりを見せる中央競馬ですが、来年以降のためにもホープフルSのチェックもいかがでしょうか。