来週から中京競馬が開催。開幕一発目の重賞を飾るのは1着馬に大阪杯への優先出走権が与えられる「金鯱賞」です。
目玉は何と言っても凱旋門賞(15着)から約5ヶ月ぶりの出走となるサトノダイヤモンドでしょう。前哨戦のフォワ賞では6頭立てで4着、本番の凱旋門賞では15着とフランス遠征は残念な結果となりましたが、今年は国内専念を決定しており、春は金鯱賞から大阪杯、宝塚記念の3戦を予定しております。
現在の状態が気になるところですが、1週前の追い切りでは3頭併せでラスト1ハロン11秒6(6F81秒4)と時計は出てますが、中サトノノブレス(牡8)に半馬身、外カフェブリッツ(1600万下)にそれぞれ1馬身遅れてゴールするなど内容は決して良いとは言えません。
追い切り後は調教師の池江氏も「今週も切れなかったね。フランス2戦で大敗しているし、精神的なものなのかな。」とトーンは低め。
天皇賞春(3着)以降は伸び悩んでおり、血統的に成長力がなかったのではという評価もあります。3歳の頃の輝かしい実績と比べると近走の結果は確かに残念なものですが、見限るにはまだ早いと応援しているファンも少なくないでしょう。
国内に戻って距離も2000mへ短縮と条件はガラリと変わりますし、国内ではまだまだ実力上位なのは間違いありません。大事をとって有馬記念を回避し、今春に備えてきたわけですから、ここは結果を期待したいところです。
これを迎え撃つのは有馬記念4着のスワーヴリチャード。サトノダイヤモンドとは対照的に昨年秋に大きく成長しており、左回りも距離も得意な金鯱賞は絶好の舞台となるでしょう。1週前の追い切りもM.デムーロ騎手を背にリュクスポケット(500万下)を追走し、力強く伸びて3馬身先着。時計も6F78秒5-36秒7-11秒7と文句なしの内容です。
かつての勢いを失いつつある5歳馬に、今まさに勢いにのっている4歳馬。予定通りこの2頭が出走してくれば、開幕週の中京は大きく盛り上がること間違い無しです。