長距離ハンデ重賞の「ダイヤモンドS」へ向けて各馬が最終追い切りを終えてきました。今回は追い切り映像やタイム、1週前の内容などから総合的に好調馬を判断し、とくに評価が高かった馬を3頭ピックアップしました。
アスクワイルドモア(牡4、藤原英昭厩舎)
2/15(水)栗東・CW(不良)6F83.6-5F67.2-4F52.0-3F37.3-1F11.7(馬なり)
栗東CWコースで2頭併せ。古馬3勝クラスの僚馬ヴィアルークスを追走し、4コーナーで内から並びかけると、直線は軽く促されてラスト1F11秒7の脚で伸びて併入。道中は不良馬場ながらもリズムの良い軽快なフットワークで折り合い、楽な手応えのまま最後までスピードを落とさず動けています。相変わらず前脚の力強さがあり、脚捌きも軽快でフットワークの柔軟性という面においても好感が持てる動き。もともと使って良くなっていくタイプですし、秋4戦目のここは状態面で上向いていることは確か。距離は一気に伸びますが、好状態のここは高いパフォーマンスが期待できそうです。
マリノアズラ(牝5、小手川準厩舎)
2/15(水)美浦・南W(良)6F88.0-5F71.1-4F55.4-3F39.8-1F12.4(馬なり)
美浦の南Wで単走。馬なり中心の落ち着いた走りで、折り合い面を重視した追い切りを消化。無理なく追われて脚取りは軽く、直線は大きなフットワークで力強く伸びてラスト1Fは12秒4を楽にマーク。時計的にはそこまでですが、普段から速い時計を出してくる馬ではありませんので割り引く必要はないでしょう。ある程度の前進気勢と集中力を保って走り抜いた点は評価できますし、長距離を意識した追い切りをしっかりと消化してきた点も好感が持てます。臨戦態勢は十分に整ったと見てよいでしょう。
メイショウテンゲン(牡7、池添兼雄厩舎)
2/15(水)栗東・CW(不良)6F85.0-5F69.3-4F54.4-3F38.7-1F11.8(強め)
栗東CWコースで2頭併せ。3歳未勝利の僚馬リリーブースターを2馬身追走し、徐々にピッチを上げて4コーナーで内から早々に並びかけ、直線は相手の仕掛けを待ってから伸び、ラスト1Fは楽に11秒8をマークして併入しました。1週前はCWコースで併せ馬を行い、6F81.0-1F12.1をマークして追走した併せ馬を直線で内から交わしてクビ差先着。1週前、最終と前に馬を置いて序盤は折り合って脚を溜め、ラストで伸びていくという長距離を意識した追い切りを消化。前後のバランスが良く背中も安定しており、ハミ受けも良くしまいの伸びも良好。ここは万全の態勢を整えていると見てよいでしょう。