【フェブラリーS予想2023】恐ろしすぎる粗品の“呪い”、ピークを迎えて逆転か?

大のギャンブル好き芸人として知られるお笑いコンビ、霜降り明星の粗品。先週の京都記念では本命馬に指名したエフフォーリアがまさかの心房細動で競走中止。その後電撃引退が発表された。

命に別状は無かったことで「これも粗品の呪いか」というファンからのコメントも今では何とか笑えることができるが、レース直後には多くのファンから心配の声が寄せられた。

“呪い”をかけた当人の粗品も、普段は予想が外れたレースの言い訳を動画でつらつらと述べるのが恒例となっているが、京都記念後の動画では「多くを望まないのでどうか無事でいてください。あざっした!」と深々と頭を下げるのみで、約12秒という短い動画で終わらせた。2億円近い金額をギャンブルで溶かしている状況下ながらも、競走馬の安否を第一に考えた彼の潔さに“真の競馬ファン”のあり方を見たというファンも少なくないはずだ。

とは言え、自身の本命馬がまさかの競走中止で本人も自身の“呪い”の恐ろしさを思い知ったことだろう。京都記念では彼が持つ潜在的な能力が最大限に発揮されたかたちとなったが、逆にその反動が出るなら今週行われる2023年一発目のG1「フェブラリーS」の予想においては、むしろ“呪い”が逆転して的中する、なんてこともあるかもしれない。

今年は根岸Sを快勝したレモンポップが人気を集めそうだが、その根岸Sで粗品が本命視したのは15着に敗れたヘリオスだ。もう1頭過去に本命視したことがあるのは、昨年と一昨年のチャンピオンズCで本命視したオーヴェルニュ。今回の出走予定馬で過去に本命視したことがあるのはこの2頭となっている。

昨年のフェブラリーSでは8番人気のエアスピネルを本命視し、結果は9着。今年も人気薄の狙い目から買うなら、この2頭は当てはまる。ヘリオスは南部杯・2着、JBCスプリントで3着と地方交流では活躍しているものの、21年のフェブラリーSは16着、前走の根岸Sでも15着と中央重賞では惨敗している。今回も伏兵的な立場での参戦となるだろう。

オーヴェルニュは21年の東海Sと平安Sを勝利している重賞2勝馬で、昨年のシリウスSでも3着と中央重賞でも活躍している。ただ、ファンの間では“中京専用機”と言われるように好走舞台が限られてくる馬で、タフな東京マイルのG1戦では当然妙味を持った存在となるだろう。

ヘリオスは堅実な先行力が魅力で、オーヴェルニュも重賞2勝しているだけあって本来の素質は高い馬。狙ってみるのは面白い2頭で、粗品としてもこのあたりの馬は好んで買いそうなところだ。この2頭を粗品が購入するかどうかはわからないが、先週“呪い”が最大限に発揮されたことでその効果が薄まるなら、今回は粗品の予想にノッてみるもの手かもしれない。