昨年2月26日の春麗ジャンプSで落馬負傷し、第2頸椎骨折で戦列を離れていた熊沢重文騎手が19日、阪神競馬で約1年ぶりに実戦復帰した。
同日7Rのダート1800mで5番人気のハナキリに騎乗し、9着に敗退。復帰後即勝利とはならなかったが、復帰初戦からズブさの目立つ馬をゴールまで追い通す騎乗ぶりを披露。レース後には「病み上がりにはキツい馬だね」と笑顔でコメントしつつも、二言目には表情を引き締め、「これからまた馬を作っていかないと。頑張ります」と、力強く意気込んだ。最後には「乗り役は競馬に乗せてもらってナンボ。この場にいられることが幸せです」とコメントし、騎乗できる喜びをかみしめた。
障害が主戦場だが、復帰戦に用意されたのはダートレースということで、今後は障害レースでの好騎乗にも期待が高まる。