昨年の菊花賞を制したアスクビクターモア(牡4、田村康仁厩舎)は、3月25日に中山競馬場で行われる日経賞(G2、芝2500m)へ向かうことが明らかになった。22日、同馬を管理する田村調教師が明かした。
今春は4月30日に京都競馬場で行われる天皇賞・春(G1、芝3200m)を大目標とし、まずは始動戦となる日経賞へ向けて今週末から調教を開始する予定とのこと。
アスクビクターモアは昨年、日本ダービー・3着、セントライト記念・2着、菊花賞・1着と中長距離重賞戦線で活躍。母の父は85年の凱旋門賞馬・レインボークエストで、種牡馬としても96年の天皇賞・春や同年の有馬記念を勝利したサクラローレルを輩出するなど、長距離をこなせる下地は十分だ。
もともと中長距離を意識したローテーションが組まれてきた馬で、菊花賞前には「本質的には中長距離」と田村調教師も語っている。有馬記念ではファン投票5位にも推された人気馬だが、同レースをパスして冬場を充電期間にあてた。屈指のステイヤーが満を持して迎える始動戦に注目だ。