昨年勝負どころから反応せず7着に敗れたダノンザキッドは、雪辱を果たすべく今年も参戦。
昨年はマイルCS・3着からの臨戦だったが、今年は香港C・2着から参戦と海外遠征からの帰国初戦となる。昨年7着後は安田記念・6着と前半は調子が落としていましたが、その後は関屋記念、毎日王冠で3着。マイルCS、香港カップで連続2着と、昨年後半からは復調モード。安田調教師も「あの時の出来と今の出来は違う。もう1回中山で結果を出したい。結果次第でドバイも考えています」と期待を込めたコメントを残しており、ここは弾みを付けたい一戦となる。
最大のカギとなるのは“中山コース”への対応だろう。香港のシャティン競馬場や阪神のマイルCSと右回りへの対応こそ見せてきているが、中山の内回りは昨年の中山記念・7着、一昨年の皐月賞でも15着に大敗とコーナーで苦戦している印象がある。また、開幕週の良馬場で高速馬場に近いという条件もしっくりこない。今週は週中後半の降雨で多少時計は掛かってくる可能性があるが、皐月賞では雨の中で沈んでいるので“恵みの雨”となるわけでもなさそうだ。これが阪神コースなら馬場はそこまで問われないが、やはり中山コースという点はネックとなる。
切れる脚が使えるのは2Fあたりからという印象で、これが中山だとコーナーを回り始めるあたりとなる。この地点で好位にいないと後手を踏むかたちとなる可能性が高いので、中山コース克服は“位置取り”が最大のポイントとなってきそうだ。
待望の復活Vまであと一歩に迫っている今、ここは落としたくない一戦。ドバイへ向けての叩きというレースもできるが、好位から勝ちに行く競馬で雪辱を果たしてもらいたい。