高松宮記念のステップレース「阪急杯」へ向けて各馬が最終追い切りを終えてきました。今回は追い切り映像やタイム、1週前の内容などから総合的に好調馬を判断し、とくに評価が高かった馬を3頭ピックアップしました。
アグリ(牡4、安田隆行厩舎)
2/22(水)栗東・坂路(重)4F53.2-3F38.8-2F25.0-1F12.4(馬なり)
栗東坂路で単走。終始馬なりの軽めの内容でしたが、ピッチを利かせたフットワークでキレイな加速ラップをマークしてゴール。調整程度の内容でしたが、2週前は4F50.8-1F11.9で自己ベストを更新、1週前は雪の積もった重馬場の坂路を4F51.7-1F12.1の好時計をマークと、先々週・先週と猛時計を連続でマークしているので問題はないでしょう。昨年前半はやや緩さが見られましたが、秋以降は体に芯が入ってきた印象。追い切りでもこれだけやれるのは体調が良いからこそでしょう。現在3連勝中と充実期にある馬らしく、目下の勢いを維持しています。
ダディーズビビッド(牡5、千田輝彦厩舎)
2/22(水)栗東・CW(重)6F82.4-5F67.2-4F52.8-3F37.9-1F11.5(強め)
栗東CWコースで単走。直線は強めに追われるしまい重点の内容で、全体時計・しまいは前走以上の時計をマーク。爪に不安を抱える馬ですが、しっかりと力を地面に伝えるフットワークで、乗り込み量もこなしてきています。好時計をマークしてきていることからも、力を十分発揮できる状態に戻ってきた様子。前走は馬体が18kg増と太めでしたが、追い切りでは重苦しさは感じず、馬体も絞られてきたようです。1週前には不良馬場のCWコースで6F82.6-1F11.9をマーク。先週良い負荷を掛けられ、当週もしっかり追われているのは好材料。最終追いで走れる態勢は整ったと見て良さそうです。
ルプリュフォール(セ7、松永幹夫厩舎)
2/22(水)栗東・CW(重)7F97.9-6F78.4-5F63.6-4F50.2-3F36.7-1F11.8(一杯)
栗東CWコースで単走。馬場の真ん中を軽快なフットワークで駆け抜け、重馬場ながら6Fは自己ベストと同等の時計をマークし、しまいも11秒8の好時計でまとめる好内容の追い切りを消化。1週前は不良馬場のCWコースで一杯に追われ、7F93.6-1F12.6をマーク。6Fは78.7とここでも長めから良い時計をマークしてきており、促されたラストも馬場の真ん中をブレなく加速。攻め動くタイプの馬ですが、先週・最終といずれも長めにやって好時計をマークしてきており、引き続き高いレベルで好状態を維持できている印象です。前走の阪神C・13着も詰まって脚を余しての敗退で、状態面の悪さが響いての敗退ではありませんでした。ここでも好勝負を演じられる仕上がりにありそうです。