【マーチS予想2018】先行力の高い2頭の馬に注目

今年のマーチSの逃げ候補はハイランドピークとディアデルレイの2頭。

まずはハイランドピークですが、今年8戦して「4-2-1-1」と絶好調で、近2戦は稍重の中山を逃げ切って勝利し、かつ上がり最速をマークという強い勝ち方で難なく昇級戦を突破してきました。

2走前の初茜賞では単騎逃げに持ち込み、やや時計のかかる中ではペースも流れた方。3コーナーで息を入れると後続が取り付きますが、4コーナーで加速すると直線で再度後続を突き放し10馬身差をつけるという完勝ぶり。前走の上総Sでも序盤ハナをきって飛ばしていき、向正面で息を入れ、3コーナーで取り付かれるも、4コーナーから馬なりで再加速していきそのまま5馬身差の完勝でした。

近2戦はいずれも序盤は逃げてペースを引き上げ、息を入れて再加速という似たようなパターンで快勝したハイランドピーク。この馬はギアチェンジが非常に上手く、とくに近2戦で見せた走りは準オープンのレベルで収まるようなものではありませんでした。今回は初の重賞戦でメンバーのレベルも上がりますが、55キロで挑める点や、2連勝中の中山のダート1800mが舞台ということで好材料も多いです。

ただ、自分のペースで逃げることができた点や、馬場もはまった感はありますので、枠順や馬場次第で信頼度も変わってくるでしょう。横山典騎手がどのようなペースを刻むのかもポイントですが、今回は流石に突っかかる馬も出てきそうですし、それほどペースを落とさない逃げになると思います。

そうなると、昨年ハイペースのマーチSで2着に入着しているディアデルレイはハイランドピーク同様に注目しておきたい一頭です。

ディアデルレイは2走前の師走Sを高評価。ハナをきって向正面で平均ペースにコントロールし、息を入れて3コーナーでペースを再度引き上げると、そのまま差を広げて4馬身差の完勝でした。中山のダート1800mはこの師走S然り、昨年のマーチS・2着の実績もあるので適性面は問題ないでしょう。

前走の東海Sでは9着に敗れましたが、番手から競馬を進めていくも序盤は遅く、3コーナーあたりからペースが上がっていくロングスパート戦となったことがこの馬向きではなかったと言えそうです。昨年秋に出走したラジオ日本賞は中山ダート1800mでしたが14着に敗れており、こちらもロングスパート戦となったレースでした。

この馬はとにかく速い流れで後続の脚を削ぎ、最後までバテずに単調な消耗戦に持ち込んでいくのがベスト。ハイランドピークは強いですが、ディアデルレイが突いて息を入れられない展開になれば厳しくなる可能性もあります。前走は相手のペースに付き合ってしまい惨敗、得意の舞台に変わる今回は自分の競馬で巻き返したいところです。ある程度力の要る、時計がかかる馬場でも走ってくれる点も好材料で、道悪で高速ダートにでもならない限りやはり軽視はしづらい一頭です。

ハイランドピークとディアデルレイ以外だとドリームキラリも逃げそうですが、除外対象ということで今回はこの2頭に注目させていただきました。レースの展開を左右する2頭なだけに、まずはこの2頭がどういう競馬を展開してくれるかを予想して馬券を組み立てていきたいと思います。枠順と馬場状態が発表され次第、内容を詰めていきたいと思います。