中山競馬の土曜メインは高松宮記念へと繋がる一戦「オーシャンS」です。紛れの多い中山1200mが舞台で、集まるメンバーも混戦となるケースが多く、馬券検討には毎年頭を悩まされる一戦です。今回は出走予定馬の中でも上位人気となりそうな有力馬3頭をピックアップしましたので予想の参考にお役立てください。
ナランフレグ(牡7、宗像義忠厩舎)
昨年の2着馬ナランフレグ。前走の香港スプリントは10着と大きく順位を落としましたが、昨年の高松宮記念の覇者で、2走前のスプリンターズSは3着と国内スプリントG1では常に上位争いを演じている1頭です。昨年のオーシャンSは先行馬が上位を占めた中メンバー最速の上がり3F33秒5の末脚で伸びて2着に好走。後方一気の脚質ゆえに取りこぼすこともありますが、G1スプリントを制すだけあり末脚は一級品です。今年7歳ですが近走はまだまだ年齢を感じさせない走りを見せており、昨年同様のローテーションで昨年の再現を狙います。
ヴェントヴォーチェ(牡6、牧浦充徳厩舎)
昨年のキーンランドCを制し、重賞初制覇を果たしたヴェントヴォーチェ。昨年夏は函館スプリントS・7着、続くアイビスSD・9着とムラのある戦績ですが、ハマった時の爆発力は強烈です。オープン初勝利を果たした昨年の春雷Sでは、スムーズに脚を溜めて上がり3F33秒1の末脚で3馬身差突き抜けており、中山の1200mの舞台も問題なし。前走のスプリンターズSは11着に敗れていますが、勝ち馬とのタイム差は0秒6差で大きくは離されていません。本格化が遅れた分まだまだ伸びしろにも期待できる1頭で、安定して末脚を繰り出せるようになってくれば一気の飛躍もあるでしょう。
ジュビリーヘッド(牡6、安田隆行厩舎)
前走中山1200mのオープン、カーバンクルSを勝ち上がってきたジュビリーヘッド。4コーナー3番手から正攻法の競馬で勝ち切る好内容の競馬で、今年は好スタートをきっての参戦となります。中山1200mは【2-1-1-0】で馬券圏内を外しておらず、舞台適性ならメンバー屈指。昨年の函館スプリントSでは、重賞初挑戦ながら重賞3勝馬・ナムラクレアの2着に好走しており、重賞タイトルは時間の問題に思えます。オープンを快勝して弾みも付いており、ベスト舞台で臨めるここは悲願の重賞初Vへ期待は十分です。