高松宮記念の前哨戦となる「オーシャンS」へ向けて各馬が最終追い切りを終えてきました。今回は追い切り映像やタイム、1週前の内容などから総合的に好調馬を判断し、とくに評価が高かった馬を3頭ピックアップしてみました。
ナランフレグ(牡7、宗像義忠厩舎)
3/1(水)美浦・南W(良)5F67.4-4F51.6-3F37.4-1F11.6(馬なり)
丸田恭介騎手を背に美浦の南Wで2頭併せ。古馬1勝クラスの僚馬トーセンクライストを2馬身追走し、コーナーで一気に差を詰めると、直線序盤は手応えの良さだけで前へ進出。そのまま楽に相手を突き放してラスト1Fは11秒6の好時計をマークし、2馬身半先着しました。1週前も丸田騎手を背に南Wで併せ馬を行い、しまい重点に追われて6F85.5-1F11.5をマーク。追走した3歳未勝利の相手を楽に交わして1馬身先着しており、先週・最終と直線はこの馬らしい切れ味で相手を圧倒しています。香港遠征明けとなりますが、力は出せる状態に仕上がっているとみてよいでしょう。
キミワクイーン(牝4、奥村武厩舎)
3/1(水)美浦・南W(良)6F84.8-5F67.8-4F53.2-3F38.8-1F12.2(馬なり)
美浦の南Wで2頭併せ。古馬2勝クラスの僚馬フリートオブフットを後ろに8馬身置いて大きく先行し、直線は内から一杯に追われる相手をしっかりと抑え込んで1馬身先着しました。1週前は岩田康誠騎手を背に南Wで2頭併せを行い、5F67.7-1F11.7の好時計を馬なりでマークして、追走した古馬2勝の併せ馬にクビ差先着。休み明けだった今年初戦の3勝クラス・サンライズSを快勝し、中6週で1週前時点で6本の追い切りを消化と、ここまでの過程は順調そのものです。仕上がり途上だった前走をひと叩きされ、中間の追い切り気配も良好。上昇ムードが大きくうかがえる1頭です。
マリアズハート(牝7、菊沢隆徳厩舎)
3/1(水)美浦・坂路(良)4F54.0-3F38.6-2F24.8-1F12.1(馬なり)
美浦の坂路で2頭併せ。古馬オープンの僚馬インテンスライトを2馬身追走し、直線は内から差を詰めてラスト1Fは12秒1の鋭い脚で伸びて併入しました。ラスト2Fは12秒7-12秒1と加速ラップも優秀で、馬自らが並んでいく姿勢を見せているところも好感が持てます。1週前は南Wでしまい重点に追われて6F85.9-1F12.2をマーク。坂路ではとくによく動く馬で、今回も最終追いを坂路で消化し、しっかりと良い加速ラップを踏んで追走併入と順調さを見せています。中山適性の高さも魅力で、状態面が良好なら無視はできない1頭でしょう。