春の中京競馬の開幕週を飾る重賞は大阪杯やドバイの前哨戦となる「金鯱賞」が行われます。3月開催となってから徐々にG1級の馬が出走するレベルになってきた印象があり、本番へ直結する一戦として見逃せない一戦です。今回は出走予定馬の中でも上位人気となりそうな有力馬3頭をピックアップしましたので予想の参考にお役立てください。
プログノーシス(牡5、中内田充厩舎)
前走の中日新聞杯・4着から巻き返しを狙うプログノーシス。前走は1000m通過61秒9の超スローペースで、ほぼ最後方から4コーナーでもまだ16番手の位置では差し切るのは厳しかったと言って良いでしょう。むしろそこから0秒1差の4着なら大健闘で、テン乗りの藤岡佑介騎手の代打騎乗という点からも評価はそこまで下げる必要はないと感じます。今回は4戦4勝のコンビ・川田将雅騎手に手綱を戻し、巻き返しを狙います。体質面で弱いところがありまだ成長途上という印象もありますが、素質の高さは最上位の1頭と言えます。
フェーングロッテン(牡4、宮本博厩舎)
前走の中山金杯・3着から参戦するフェーングロッテン。昨年のラジオNIKKEI賞の勝ち馬で、新潟記念でも3着に好走。中距離重賞戦線では常に上位争いを演じている1頭です。2走前の菊花賞では15着と大きく崩れましたが、明らかに距離が長すぎた印象。今年初戦の前走中山金杯では中距離へ戻してしっかり巻き返しを果たしており、やはりこの距離なら実力上位です。中京の2000mも昨年リステッドの白百合S勝ちの実績があり、舞台適性も問題なし。逃げの手も打てる先行馬で、脚質的な幅が広いのも好材料です。G2のここでも十分勝ち負けになる存在でしょう。
ポタジェ(牡6、友道康夫厩舎)
今年で3年連続の金鯱賞出走となるポタジェ。昨年の大阪杯勝利以降は苦戦が続いていますが、過去2年の金鯱賞は3着、4着に好走しており、この時期から調子を上げてくるタイプです。持続力勝負の展開が理想ですが、金鯱賞は比較的瞬発戦になりやすい一戦。それでも過去の2戦で上位争いを演じているのは高い底力があるからでしょう。前走の有馬記念・12着もさすがに距離が長すぎたという印象が強く、2000mへと一気に短縮されるここならパフォーマンスを上げてくる可能性は高そうです。